過去も未来も無い、意識すべきはただこの現在の瞬間のみ
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京都が日本の他の都市と比較して格別に魅力ある場所であることは言うに及ばず。
数多くの壮麗な文化遺産を保有し、盆地という立地の為周りを山地に囲まれており、景観にも優れる。
永くこの国の文化の中枢であったこと、大都市でありながら金沢と共に奇跡的に第二次大戦の惨禍を免れたこと等も挙げられるが京都がこれほど日本の原風景を残せたのはやはり市民の保守意識か。
まあ「京都人は保守的」といってもあくまで日本人の中では比較的保守的な方というレベルの話ですが。(ヨーロッパ人、特に未だに都市国家のプライドを保ち続けている北~中部イタリア人等は比較にならぬ程もっと保守的)
中心部はあまりに近代化されてしまっており、戦後の都市開発を誤ってしまった感は歪めないが(まあ北京やバンコク等他のアジアの文化都市にもそれは言えるし仕方がない事でもあるんですが)それでもこの街が日本国内はおろか世界指折りの観光地として多くの人達を惹きつけるのはそれだけ個々のパーツ、即ち点在する多くの神社・仏閣・庭園を中心とした個性豊かな文化遺産が素晴らしいからである。もう少しまともに町並みを保存できていたらヴェネチアクラスの観光都市になれていたかもしれないと思う程に。
さて <前回記事続き>
春の京都編
最近旅行旅行.... となってしまっているが......
三度目の京都一人旅
一泊二日であったにも拘らず中々充実したものとなった。
◆4月12日(月)

朝一番の新幹線に乗り込み京都駅についた頃は外は雨。
ホテルでチェックインを済まし直ぐに定番過ぎる清水寺に移動。
この日は丸一日、東山をのんびり散歩する予定で清水寺から美観地区である二年坂・三年坂・八坂の塔・石塀小路を通り、護国神社・高台寺・八坂神社・知恩院・南禅寺と全て徒歩でじっくり周り哲学の道を通って銀閣寺へ至るルートで回る。はたからみればかなりの濃密ハードスケジュール。一人旅でしかこういうことは出来ない。

↑
(護国神社の坂本龍馬・中岡慎太郎の墓。桂小五郎や高杉晋作の墓も在る)
三年坂で立ち寄った茶屋で同じく一人旅らしい女の子がマップを広げていて少し嬉しくなる。
しかしこの日は一日雨の降り続きで本当に参った。寒くは無かったんですが哲学の道もグシャグシャ。
しかし東山は雨が本当に似合う。背後の山の林から煙を吹いたように霧が立ちこめてこれがまた何とも言えない風情がある。
特に高台寺では霧雨が格別にいい演出となり、時雨亭や竹林、苔の生した庭園に雨による湿気が映えた。
◆4月13日(火)
特別濃密な一日となった。
本日もかなりのハードスケジュール。(ほんとまだ若いじゃん自分)
前回の一人旅もそうであったが......
ベタながら朝食はイノダコーヒーのレトロな本店。
朝早くから今回の旅行のハイライトである醍醐寺へ。

京都の三ツ星クラスの有名寺院の中では唯一未だに訪れたことが無かったので絶対に行っておきたかった。
大抵の人は日本三名塔の一つであり、国宝の五重塔があることで有名な下醍醐だけ見て帰ってしまうが醍醐山の山頂には「上醍醐」という別の伽藍が存在する。
下醍醐の伽藍のみを指して「醍醐寺」と誤認している人が多いですが背後の醍醐山全山も含めての「醍醐寺」です。(つまりかなりの巨大寺院)
今回は当然上醍醐の方まで上る予定できたんですがこれがまた凄い事に。
上醍醐への道は険しく足場が悪い急な山道を片道45分~1時間かけて上らなければならない。
碌に歩道が整備されていなかった昔は西国一の礼所の難所として知られていたらしい。

こんな某ジブリアニメに出てくるような鬱蒼とした山道を登っていく。

ただ、僕が来たときは正に最高のタイミングで一晩中雨が降った後の山の朝ということで山内の森には霧が立ち込め、まだ観光客も少なく、何とも言えない詩的な風情を醸していた。
が
ぶっちゃけかなりきついです........
途中で風景を楽しむ余裕も尽きた。
若い内に一度は行っておこう。
息も切れ切れに山頂に到着。

霧の立ち込める幻想的な境内はいかにも山寺といった雰囲気。
山中にも拘らず下醍醐に劣らぬ大伽藍で国宝・重要文化財クラスの壮麗な諸堂が立ち並ぶ。
一番高い山頂には豊臣秀頼が寄進した開山堂と如意輪堂が勇壮な姿で立ち(画像は別のもの)、また白河皇后の墓所も存在した。
しかしビューポイントは霧ですっかり塞がれ、晴れた日には見れるという宇治川もまったく見えず.....
しかし上醍醐は下醍醐以上に記憶に残る印象的な場所でした。著者お勧めです。
しかし道は本当に険しいので歩きやすい服装で行くに越したことは無い.... その点不備であった。
一時過ぎに京都中心部に戻ってくる。
烏丸の鳥料理の店で昼食を済ませ、京都随一の景勝地・嵐山へ移動。
天龍寺の境内は外国人だらけ。
白人に天龍寺の庭園の繊細な良さがわかるのだろうか?と思ったがかなり見入っている団体グループがいた。
そして清水寺でもそうだったが今、京都の名観光地は中国人だらけです。
思うのだが数年前に比べて日本で見かける中国人も地味ながら段々服装が垢抜けて来ている様な......(と、言うより一昔前があまりにダサ過ぎた)
そして、装飾っ気が無くて素朴そうな感じで可愛い女の子が何気に多い。気がしないでもない。
一方、男の方は何故か眼鏡と小太りと短髪イガグリのオンパレードですが。
老松で土産の和菓子を買った後、有名なあの竹林を抜け嵯峨野へと続く定番コースへ。
嵯峨野は何度来ても本当に綺麗でいいところだ。正に日本の原風景。
その時、時刻は既に四時過ぎ。そろそろ仏閣など名所は殆どクローズしてしまう時間帯だ。
二尊院や清涼寺、大覚寺等,嵯峨野の名刹も色々と回りたいところではあったが結果的に常寂光寺(藤原定家が小倉百人一首を編んだ時雨亭の跡地と言われる。小さいですが苔の庭が綺麗な本当に素敵な寺です。紅葉のときは最高だと思う)と落柿舎ぐらいしか拝観出来なかった。
しかしミーハーな観光客は殆ど嵐山方面へ帰ってしまう時間帯。こういうときもそう無いと思い、一人で静かな嵯峨野の奥地(大覚寺とは反対方面)までまったり散歩することに。
この辺りまで来るのは初めてだったが奥地まで進むと石畳の小道の両脇に古い伝統家屋が次々と見えてくる。看板が出ていたが美観保護地区だそうです。
更に進むと山の麓の神社鳥居の傍に見えてきたのは鮎料理で有名な平野屋。目に見えた瞬間 ああ、ここか!と思う。
建物自体も古い伝統家屋でとても風情がある。静かな嵯峨野の夕刻の時間帯というのがまたいい。
茶菓子でも有名なそうなので上がって抹茶と黒砂糖・きな粉がまぶしてある名物菓子の『志んこ』をもらう。
嵯峨野まで来たら是非「平野屋」まで徒歩で歩いていくことをお勧めします。旅情溢れる本当にいい場所である。
気ままに一人で行くもよし、彼女彼氏と行くもよし。
その後嵐山まで戻り、夜の祇園をフラフラした後(夕食は蕎麦で有名な権兵衛)9時過ぎの新幹線に乗り込み夜遅く帰宅。
京都のネット知人と会おうかみたいなことを言っていたんですがこのスケジュールでは流石に一杯一杯でした。
また次の機会かな
<続く>
数多くの壮麗な文化遺産を保有し、盆地という立地の為周りを山地に囲まれており、景観にも優れる。
永くこの国の文化の中枢であったこと、大都市でありながら金沢と共に奇跡的に第二次大戦の惨禍を免れたこと等も挙げられるが京都がこれほど日本の原風景を残せたのはやはり市民の保守意識か。
まあ「京都人は保守的」といってもあくまで日本人の中では比較的保守的な方というレベルの話ですが。(ヨーロッパ人、特に未だに都市国家のプライドを保ち続けている北~中部イタリア人等は比較にならぬ程もっと保守的)
中心部はあまりに近代化されてしまっており、戦後の都市開発を誤ってしまった感は歪めないが(まあ北京やバンコク等他のアジアの文化都市にもそれは言えるし仕方がない事でもあるんですが)それでもこの街が日本国内はおろか世界指折りの観光地として多くの人達を惹きつけるのはそれだけ個々のパーツ、即ち点在する多くの神社・仏閣・庭園を中心とした個性豊かな文化遺産が素晴らしいからである。もう少しまともに町並みを保存できていたらヴェネチアクラスの観光都市になれていたかもしれないと思う程に。
さて <前回記事続き>
春の京都編
最近旅行旅行.... となってしまっているが......
三度目の京都一人旅
一泊二日であったにも拘らず中々充実したものとなった。
◆4月12日(月)
朝一番の新幹線に乗り込み京都駅についた頃は外は雨。
ホテルでチェックインを済まし直ぐに定番過ぎる清水寺に移動。
この日は丸一日、東山をのんびり散歩する予定で清水寺から美観地区である二年坂・三年坂・八坂の塔・石塀小路を通り、護国神社・高台寺・八坂神社・知恩院・南禅寺と全て徒歩でじっくり周り哲学の道を通って銀閣寺へ至るルートで回る。はたからみればかなりの濃密ハードスケジュール。一人旅でしかこういうことは出来ない。
↑
(護国神社の坂本龍馬・中岡慎太郎の墓。桂小五郎や高杉晋作の墓も在る)
三年坂で立ち寄った茶屋で同じく一人旅らしい女の子がマップを広げていて少し嬉しくなる。
しかしこの日は一日雨の降り続きで本当に参った。寒くは無かったんですが哲学の道もグシャグシャ。
しかし東山は雨が本当に似合う。背後の山の林から煙を吹いたように霧が立ちこめてこれがまた何とも言えない風情がある。
特に高台寺では霧雨が格別にいい演出となり、時雨亭や竹林、苔の生した庭園に雨による湿気が映えた。
◆4月13日(火)
特別濃密な一日となった。
本日もかなりのハードスケジュール。(ほんとまだ若いじゃん自分)
前回の一人旅もそうであったが......
ベタながら朝食はイノダコーヒーのレトロな本店。
朝早くから今回の旅行のハイライトである醍醐寺へ。
京都の三ツ星クラスの有名寺院の中では唯一未だに訪れたことが無かったので絶対に行っておきたかった。
大抵の人は日本三名塔の一つであり、国宝の五重塔があることで有名な下醍醐だけ見て帰ってしまうが醍醐山の山頂には「上醍醐」という別の伽藍が存在する。
下醍醐の伽藍のみを指して「醍醐寺」と誤認している人が多いですが背後の醍醐山全山も含めての「醍醐寺」です。(つまりかなりの巨大寺院)
今回は当然上醍醐の方まで上る予定できたんですがこれがまた凄い事に。
上醍醐への道は険しく足場が悪い急な山道を片道45分~1時間かけて上らなければならない。
碌に歩道が整備されていなかった昔は西国一の礼所の難所として知られていたらしい。
こんな某ジブリアニメに出てくるような鬱蒼とした山道を登っていく。
ただ、僕が来たときは正に最高のタイミングで一晩中雨が降った後の山の朝ということで山内の森には霧が立ち込め、まだ観光客も少なく、何とも言えない詩的な風情を醸していた。
が
ぶっちゃけかなりきついです........
途中で風景を楽しむ余裕も尽きた。
若い内に一度は行っておこう。
息も切れ切れに山頂に到着。
霧の立ち込める幻想的な境内はいかにも山寺といった雰囲気。
山中にも拘らず下醍醐に劣らぬ大伽藍で国宝・重要文化財クラスの壮麗な諸堂が立ち並ぶ。
一番高い山頂には豊臣秀頼が寄進した開山堂と如意輪堂が勇壮な姿で立ち(画像は別のもの)、また白河皇后の墓所も存在した。
しかしビューポイントは霧ですっかり塞がれ、晴れた日には見れるという宇治川もまったく見えず.....
しかし上醍醐は下醍醐以上に記憶に残る印象的な場所でした。著者お勧めです。
しかし道は本当に険しいので歩きやすい服装で行くに越したことは無い.... その点不備であった。
一時過ぎに京都中心部に戻ってくる。
烏丸の鳥料理の店で昼食を済ませ、京都随一の景勝地・嵐山へ移動。
天龍寺の境内は外国人だらけ。
白人に天龍寺の庭園の繊細な良さがわかるのだろうか?と思ったがかなり見入っている団体グループがいた。
そして清水寺でもそうだったが今、京都の名観光地は中国人だらけです。
思うのだが数年前に比べて日本で見かける中国人も地味ながら段々服装が垢抜けて来ている様な......(と、言うより一昔前があまりにダサ過ぎた)
そして、装飾っ気が無くて素朴そうな感じで可愛い女の子が何気に多い。気がしないでもない。
一方、男の方は何故か眼鏡と小太りと短髪イガグリのオンパレードですが。
老松で土産の和菓子を買った後、有名なあの竹林を抜け嵯峨野へと続く定番コースへ。
嵯峨野は何度来ても本当に綺麗でいいところだ。正に日本の原風景。
その時、時刻は既に四時過ぎ。そろそろ仏閣など名所は殆どクローズしてしまう時間帯だ。
二尊院や清涼寺、大覚寺等,嵯峨野の名刹も色々と回りたいところではあったが結果的に常寂光寺(藤原定家が小倉百人一首を編んだ時雨亭の跡地と言われる。小さいですが苔の庭が綺麗な本当に素敵な寺です。紅葉のときは最高だと思う)と落柿舎ぐらいしか拝観出来なかった。
しかしミーハーな観光客は殆ど嵐山方面へ帰ってしまう時間帯。こういうときもそう無いと思い、一人で静かな嵯峨野の奥地(大覚寺とは反対方面)までまったり散歩することに。
この辺りまで来るのは初めてだったが奥地まで進むと石畳の小道の両脇に古い伝統家屋が次々と見えてくる。看板が出ていたが美観保護地区だそうです。
更に進むと山の麓の神社鳥居の傍に見えてきたのは鮎料理で有名な平野屋。目に見えた瞬間 ああ、ここか!と思う。
建物自体も古い伝統家屋でとても風情がある。静かな嵯峨野の夕刻の時間帯というのがまたいい。
茶菓子でも有名なそうなので上がって抹茶と黒砂糖・きな粉がまぶしてある名物菓子の『志んこ』をもらう。
嵯峨野まで来たら是非「平野屋」まで徒歩で歩いていくことをお勧めします。旅情溢れる本当にいい場所である。
気ままに一人で行くもよし、彼女彼氏と行くもよし。
その後嵐山まで戻り、夜の祇園をフラフラした後(夕食は蕎麦で有名な権兵衛)9時過ぎの新幹線に乗り込み夜遅く帰宅。
京都のネット知人と会おうかみたいなことを言っていたんですがこのスケジュールでは流石に一杯一杯でした。
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プロフィール
HN:
hide
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/04/03
自己紹介:
ブラック・ミュージックと甘いものがあれば最低限生きていけます
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