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過去も未来も無い、意識すべきはただこの現在の瞬間のみ
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本日は地元近所のインド料理屋でランチ。
本当はそれ程食欲がなかったのでインド料理なんて食べるつもりもなかったのだが........店の前を通りかかる時にプレートをちらっと覗いてみるとランチの日替わりカレーがバターチキンだったので思わず入店してしまった。
なんか.... 昼にインド料理食べたばかりだというのに今はと言えばサフランライス添えのチキンティッカマサラが食べたい気分だ。
いいかね、ロンドンで美味いものを食べたかったらフィッシュ&チップスなどではなく、まず チキンティッカマサラだ。間違いない。


こんばんは


特に眠い時などに多いですがブログを執筆していると変換ミスを初め文章の間違いというものがどうしても出てしまう時がある。
後から修正すればいい話なんですがどうにも後味が悪く感じられてしまう。
『不注意』という簡単なものが元凶な訳ですが。特に一個下の記事は酷かった.....



さて

早いもので二月も本日で最終。

振り返ってみれば今月は音楽の分野で個人的に注目リリースが相次いだ。
SADE、Massive Attackといった極めて「寡作」なミュージシャンの新譜が目立ったのは特徴的であったか。
特に驚いたのはこのブログでも彼については一度記事にしたことがありましたが詩人であり孤高のブラック・ミュージシャン、Gil Scott-Heronの15年ぶり(?)にもなるまさかの新作リリース。



「I'm New Here」


ロンドンのインディーレーベル、XLからのリリース。オーナーであるリチャード・ラッセルが直接コンタクトをとってアルバム製作までこぎつけたそうです。
更に驚いたのはその内容。彼のトレードマークであるポエトリー・リーディングのスタイルはこれまで通りであるが音そのものは以前のジャズファンク路線とは遠くかけ離れている。
ディープなキーボード、重低音、打ち込みも目立ち、ダブ・ステップ等に象徴されるような近年のイギリスのアンダーグラウンドなクラブミュージックの影響大です。彼の深遠な詩世界に呼応するようなひたすらダウナーなサウンド。
言わずもがなの伝説のブルースマン、Robert Johnsonの「Me And The Devil」のあまりに大胆なカバーからびっくりである。ギルの声は渋みを増し、ブルージーで素敵なのだがサウンドの方は対照的にアンバランスなまでにモダンで現代的。
と、思えばSmogの曲であるタイトル曲、「I'm New Here」をアコースティック・カバー。(これまた渋くて痺れた......)

かなり評価に「困る」作品。
明確に「歌もの」といえる曲も無く、かなりアヴァンギャルドな仕上がりである思います。しかしこのアルバム、イギリスではリリース後、結構チャートの上位にまで上っていたのだ。本当に音楽感度のレベルが高い国民だ.....
これまでのファンを良くも悪くも裏切る(と言うかこれは予想外)かなり挑戦的な内容であるとは思う が、彼のような「我が道を行く」スタイルを貫き通している人こそ「アーティスト」と呼ぶに相応しいのだ。
今では「アーティスト」という呼称も随分安っぽくなりましたが。(ipodの画面見る度に嫌になる)

ところで僕はCDのフォーマットで購入したんですが弾き語りライブ録音が収録されたボーナスディスクがプラスされている限定二枚組LPも存在する。
まだ一部では手に入るようだし今になってこちらも買っておこうかと思ってます。

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基本的にPOPSは黒くてダウナー、それでいてメローなものに滅法弱い。
J DillaやPete Rock、Nellee Hooperの作る音とか大好きです。
タウンウォークの最中にコンスタントによく聴く音楽もSlum VillageやPharcyde、Soul II Soul、Smith&Mightyとか。
そう言えば去年はTrojanのコンピとかやたら外で聴いてましたが。

それにしても最近は携帯ゲーム機も携帯音楽プレーヤーも本当に多機能で驚かされる。
ipod touchなんてレベルになると音楽もほぼファッションだな.....  と思ってしまうが。ていうか第一の疑問符として外出中にそこまで暇になるものだろうか?



二年程前に国内での売上・収益減少に伴い、HMVが日本撤退をするかもしれないという事が報道されましたがそれもどうやら現実味を帯びてきた。
年々品揃え・サービスが悪くなっていたとはいえ流石に新宿高島屋店が閉店になるとは思ってもみなかったので。(壁面に見られたHMVの文字も何時の間にか消えてます)
渋谷店も店内リニューアルといっても正直あからさまに品揃えが悪くなった。
それに内装がショボくなったような......  HMVは少しシックな感じが好きだったのに。
まあ確かにメガストアとしてはタワレコの方が売方のアプローチが格段に上手いですがタワレコの一人勝ち(と言ってもこの御時世、今は何処も相当苦しいだろうとは思うが)は絶対に良くないと思うし頑張ってほしいと思う。
て言うか物によっては輸入盤はHMVの方が安いケースも結構あるので無くなられては困る。

無くなるといえば新宿のIn The Roomも閉店だそうですね。
残念だな、あそこはよく利用してたんですが。

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そういえば

そんな暇してられない時期だというのに一度寝付くと意思に反して爆睡してしまうというか、最近睡眠欲が酷いです。確実に朝弱くなってきている。
一応「健康」ということにはなるのだろうか 十時間くらい寝れてしまいそうだ。

老化かな  どうしようか

tuu
世の中はビートルズのリマスターで何やら大騒ぎのようですが.........
モノラルバージョンのボックスの方を買おうか買わないか迷っていた挙句結局僕は買いませんでした。
高い。

あれはいくらなんでもぼったくりだろう。

輸入盤でも高い。

いくら日本製の紙ジャケを採用しているとはいえあの価格は無い。
正直そこまでヘヴィーなビートルマニアでもないので........
メンバー各々の個性のベクトルが極端というのもあると思いますが個人的に好きな曲とどうでもいい曲がはっきりわかれるのであまりアルバム単位で聴こうという気が起きないバンドです。(サージェントペパーやアビーロードが好きな人には申し訳ないんだけども)
しかし一部のビートルマニアにもそういう傾向割とありますよね。
Tomorrow Never KnowsやDay In The Life、I Am The Walrusのようなジョンのサイケで実験的な曲はやたら評価するくせにLet It BeやHey Jude、或いはYellow Submarine、Ob-La-Di Ob-La-Daのようなポールのバラードやほのぼの路線の曲は妙に毛嫌いする人。

ビートルズを「ポップミュージックの革命者」とか変に持ち上げる人って基本的に嫌いだな。
基本的に音楽を「ロック」「バンドサウンド」の枠組みでしか考えられない人って他のミュージックジャンルに対して妙なコンプレックスを持っているような気がする。
「ロックを芸術の域まで押し上げた」とかビートルズを神格化する人たちの思考は正にその裏返しだ。


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◆最近聴いた音楽

Charles Manson   「lie」

アメリカの戦後ポップカルチャー史におけるダークサイドとも言えるべき存在、チャールズ・マンソン。
60年代・ドラッグカルチャー全盛の頃、家出少女や自らを崇拝する仲間を掻き集め「ファミリー」を組織、シャロン・テート、ラビアンカ夫妻殺害事件をはじめ数々の凶悪犯罪・猟奇殺人事件を引き起こす。
実質ヒッピーの変り種集団に過ぎなかったファミリーが何故全米を震撼させたカルト集団と化したのか、今でも議論の的になったりもしますが教祖であるマンソン自身が音楽に深く傾倒しており、ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンと親交があり彼との曲の共作をはじめ殺戮事件を繰り返すようになるまではファミリーの女の子ともどもデニス邸にいりびたっていたのは有名な話だったりする。
デニスの援助によりレコーディングされ、リリースされた彼の唯一のアルバムがこの「LIE」。
殺人者の音楽ではあるが現在普通にCDで手に入れることが出来ます。
マンソンのアルバムという理由で「聴きたくない」という人もかなりいるにはいるようですが取り合えずここでは一つの「音楽」として見るべきだろう。
自分は最近初めて聴いたんですが...........  バリバリサイケなアシッド・フォークですね......
基本的にリズム感のずれたヘロヘロなのだが何処か不気味で混沌としてて頭くらくらします。シド・バレットとサイキック・ティーヴィーを足して二で割ったような。

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さて、音楽に傾倒していたマンソンが最も影響を受け、お気に入りであったグループにビートルズが挙げられる。
マンソンのラリった頭脳にはビートルズは純粋な音楽としてだけではなく、思想媒体としても捉えられた。
文明社会への激しい憎悪が育まれた中で彼の耳に届けられたのがこのアルバム「The BEATLES」。
その真っ白なジャケットからホワイトアルバムの異名をとる二枚組みの大作....  てみんな知ってるか。
このアルバムがリリースされる頃のビートルズと言えば既に空中分解を起こし始めていた時期ですがそういう背景も相まってか各メンバーがそれぞれ持ち寄った個性溢れる楽曲群のごちゃ混ぜサラダボールのような作品となった。
それも中途半端な小品あり、アヴァンギャルドで実験的な曲あり、と思えば時折名曲が顔を出す。年々評価が高まっているアルバムです。

それはさておき
69年当時、マンソン及びファミリーの内部では近い将来のハルマゲドンの到来が話し合われていた。(LSDで頭がイカれた妄想の産物の範疇を出ないが)
そのビジョンは彼の中でも漠然としたものでしかなかったがマンソンのハルマゲドン構想に決定的な影響を与えたとされるのがこのアルバムに収録された「Helter Skelter」(へルター・スケルター)である。
冒頭の破壊的なギターリフ、何かがはずれたような狂った轟音を繰り出すドラムとベース。
ビートルズの曲の中でも最も激しく、元祖ヘヴィーメタルとも言われるこのショッキングな曲は黒い側面を背負わされる宿命にあった。
どういう解釈を加えればそうなるのかわからないがマンソンはへルター・スケルターの歌詞から次の意図を読み取った。

ブラック・パンサーを始めとする黒人武装集団が各地で蜂起、白人達の殺害を開始し世界を揺るがす大戦争が始まる。
何千何万という死者を生み出した戦いの果てに黒人側が勝利、しかし黒人達は自分達が世界を統治する不適さに気付き、カルフォルニアのデス・バレーで黒人対白人の最終戦争を凌いでいた真の覇者、チャールズ・マンソンに世界の覇権を譲り渡すであろう。(すげえ御都合主義)
この人類最終戦争を「へルター・スケルター」とマンソンは命名した。

マンソンが当時のブラックパワーに極度の脅威を抱いていたのは知られている話ですがこのへルター・スケルターの構想には彼の黒人への恐怖心への裏返しが明らかに現れている。
更に社会やコミュニティー外部の人間達への憎悪、過度の自己意識が彼の頭脳の中でミックスされLSDやへルター・スケルターの衝撃的なサウンドにより覚醒した、と考えるのが自然な成り行きだろうか。
しかし皮肉なことに州の死刑廃止法、即ち自らが憎悪した文明社会の恩恵を受けマンソンは40年経た今も獄中で生き長らえている。

そういえば........

U2のボノが『マンソンの手から「Helter Skelter」を僕らの手に取り戻そう』と、ステージでHelter Skelterをカヴァーしたことがあったが.........
彼のこういう偽善シャシャリ癖大嫌いですね。
ポップミュージシャンの分際で文化人ぶってアフリカや温暖化問題に口出ししてきたりとか。

少しダマった方がいい。


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今年の春に近所にオープンした輸入食品専門ショップ。
輸入菓子から珈琲までなかなか充実したセレクトなんですが他店と比べてもパスタ・オリーブオイルの品揃えにはお爺も唸ってしまう|ω・`)
日頃からお世話になっています。

こんばんは

最近はというとサイズが明らかに合っていないサンダルを根性で履いている女の子が目に付いて仕方が無い。
あとペディキュア塗るのが下手な女の子とか。(何処見てるんだよ)

◆◆

人間の奏でることが出来る最高の「音」は女性の生の歌声だと思っている。
そういう訳で女性ボーカルものにはやたら煩い著者ですが.........
故に現代の女性ボーカリストがかなり「無理」で没個性な歌い方ばかりしている事実が気になってしかたがない。
自らの声量のなさを声を裏返すことで誤魔化すあの歌唱。結果として似たり寄ったりの厚みも主張も感じられない声ばかりが氾濫している。
下手とか言う以前に「勿体無い」。もっと自分に合った歌い方というのがあると思うんですが。

◆本日聴いた音楽

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Stina Nordenstam   「Memories of a Color」

スウェーデンの孤高の歌姫、Stina Nordenstam(スティーナ・ノルデンスタム)の91年リリースのデビュー作。
彼女はというと今でも日本では知名度が低いみたいですが........
他に類を見ない独特のウィスパーボイス、音そのものへの多角的なアプローチ(自身でバックサウンドの奏者の選出・プロデュース等にも関与)、年齢不詳のミステリアスな容姿、北欧出身というシチュエーションから一昔前はよくビョークと対比されていたんですがどうなんだろうそれは。
歌唱的にもかなり肉体的というか「開放的」なパフォーマンスのビョークに比べると彼女の詞、ボソボソっと静かに歌うスタイルは内省的で根本的に方向性が違いもののように思える。
彼女の歌声に魅了されたミュージシャンは数知れず、デヴィッド・シルヴィアン、ジム・オルーク、トム・ヨーク等の名が挙がりますが彼女の音楽性を考えると「成る程......」と思えるメンツ。
またライブ活動をまったく行わず、インタビュー等を受け入れることも殆どない。寡作家でコマーシャル性皆無の質素な活動をしていることで知られています。

一般的に最も評価されているのは次作の「And She Closed Her Eyes」みたいですが彼女のアルバムで個人的に一番好きなのはやはりこの1st。

歌詞・歌声そのものに評価が行きがちですがサウンドをトータルで見ても実にユニークで「ありそうで無い音」という感じだろうか。
スウェディッシュ・ポップのようでもあり音響系のようでもあり.......... オーガニックで聞きやすいサウンドと思えばちょっとアヴァンギャルドな側面も。
一見ムードミュージック用BGMのようでもそれ程嫌味な感じはないし深遠そうに見えて実はチープであっけらかんとしている。
間奏部のサックスやトランペット、ピアノソロ等は明らかにジャズ・ボーカルやボッサに音のルーツを感じますが
パーカッションやギター、キーボードの使い方がまたちょっと変わっててそこに硬くなりすぎない「ユルさ」を感じます。
中心に置かれた「人間の声」を壊さないように全体的に主張し過ぎないシンプルな音作り。
各々の音が「声」を機械的に取り囲むように絶妙なバランスで配されているようにも聞こえる。
そんなところはちょっとビョークっぽいかも。同時にこれって邦楽のメインストリームの音作りとは少し離れたものであると思うのですが。
彼女の音楽はジャズ・ボーカル、ポストロックや北欧エレクトロニカ、キース・ジャレットのピアノソロ等が好きな人、またヒーリング(死語?)・イージーリスニングとして楽しみたい人にもお勧めです。
基本的に暑くなってくるこれからの季節よりも秋に似合う音楽ですが雨の多いこの時期、部屋に引き篭もって聴いている休日もいいかも。

このアルバムで個人的に一番好きな曲は「His Song」。
ストリングスやピアノのアレンジってベタベタのキレイ目調に陥りがちなんですがそんな嫌味っぽさもまったくなく、彼女の声と調和して本当に綺麗な曲に仕上がっています。名曲。

◆朝食べたもの

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イタリアン・フードのセレクトショップで買ったインポートの蜂蜜。
蜂蜜とは思えないカラーのものまで兎に角色々な種類があったんですがこれはアカシアだったかな?
甘さは蜂蜜としてはやや控えめ、水飴の様にトロリとしていて驚いた。
味は.......  少々べったりしていてあまり好みではないかもしれない|ω・`)

 価 格 か ら 見れば高品質である事はわかるんですけどね。 価 格 で 見れば。


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同上のお店で焼いていたイタリアパン。
ピスタチオともう一つは.......  なんだったかな。
試食の段階では美味しかったんですが一日経った後だとすっかり硬くなっていました。
駄目だこりゃ|ω・`)


こんばんは

爺は今日も腰が痛い。
それと出来る事であれば歳相応にもう少し和やかに日々を過ごしたい。

◆◆◆


確か中学の頃の英語の時間にStevie Wonderの「I Just Called to Say I Love You」を『彼の最も有名な曲』として聴かされた覚えが。
確かに代表曲の一つである事には間違いないがあの曲でStevieを語るのは「YesterdayでBeatles」って言うのとほぼ同等。まあ、ああいう場で取り上げられるのは歌詞がシンプルなのもあるとは思いますが。

Stevieをあまり知らないという人でも彼の曲はCMはさることながらカフェやちょっとお洒落な雑貨屋なんかでよくかかっているので耳にしている人も多いと思います。
そういえば一時期スタバのBGMで 「Golden Lady」や「I Wish」、「You've Got It Bad Girl」がやたらヘビロテでかかっていたが。

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◆本日聴いた音楽

Stevie Wonder  「Innervisions」


一曲目の「Too High」のファンキービートで幕を開けるこのアルバム。格好良過ぎる。
次曲「Visions」でしっとりと静に切り替わり「Living For The City」でソウルフルに。そして名曲「Golden Lady」へと繋がる<Aサイド>
「Talking Book」の方が好きな曲が多いですがアルバム全体の纏まり・流れは個人的にこのアルバムがStevieの作品の中で最高レベルだと思います。
あとジャケットが個人的に凄く好きですね。画質が悪い上に中途半端にカットされてしまっているCDだとわかりにくいですが.........


言わずもがな今世紀最高のメロディメイカーの一人、Stevie Wonder。
11歳でモータウンと契約した盲目の天才シンガー・ソングライター。
今やすっかり「大御所の中の大御所」に落ち着いてしまっていて何ていうか....... あまり格好良くないですが70年代前半のStevieは半端無く格好よかった。
60年代・80年代にも彼は良い曲をいくつも残しているんですが兎に角この時期が創造性においてあまりに輝いているせいか他が霞む。
何せかの四部作<「Music Of My Mind」  「Talking Book」  「Innervisions」 「First Finale」>  、 そして二枚組みの大作にして世紀の傑作 「Songs In The Key Of Life」が立て続けにリリースされた時期である。
71年、モータウンとの契約更新時期に伴い自身で会社を興し、自曲のプロデュース権を獲得。
以降のStevieは60年代の彼の音楽性とはほぼ別人。独創的なシンセサイザーの使い方、メロディ、曲構成、コード......  ソウルミュージックに限らず彼の音楽が後のポピュラーミュージックに与えた影響力は絶大です。
ジャンルの引き出しの多さ・曲のバリエーションが同時代の黒人音楽シーンの顔である Marvin GayeやCurtis Mayfield、Sly Stoneと比べて圧倒的に豊富なのも特徴か。
当時の彼はまだ 2 0 代 前 半 で音に対する好奇心が旺盛でシーンの移り変わりに対しても敏感だったのかもしれませんが|ω・`)

一つ言えることがあるとすれば...........

ジャンルを問わず全盛時代のStevie Wonderを聴かずして音楽ファンを名乗るのは一生の損だ。
間違いない。

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「植物は喋らないからいい」って言ったのは.............


確か「レオン」でのジャン・レノだったか?
しかし  うむ、言うとおりだ|ω・`)

画像はモンステラです。
60年代調のインテリア・家具と合わせてコーディネートする際には外せないグリーンです。
最近彼の置き場所が定まらなくて頻繁に設置場所を移動している.......


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◆本日聴いた音楽

Massive Attack   「Mezzanine」


98年発表のMassiveの3rdにして全英・全米共に大ヒットしたアルバム。
80年代のイギリス、ブリストルの伝説的ヒップホップ・ユニットWild Bunch。後に大プロデューサーとなるネリー・フーパー、DJマイロの脱退後、残された3D、ダディーG、マッシュルームの三人によって結成されたのが「Massive Attack」です。
91年に発表した1st、『Blue Lines』は「Massive Attack以降」なんて用語を生み出した程、当時クラブシーンに衝撃を与える。
ブレイク、ベースの重低音に支えられた煙ったくダウナーなサウンド、そこに乗っかる冷え切ったラップ、そしてシャラ・ネルソンのソウルフルなボーカル。
その格好良さはそれまでに無かったまったく新しいサウンドであり、サンプリング世代以降のイギリスのブラックミュージックシーンが生んだ最大の傑作と断じて異存は無いと思います。
よく彼らの音はPortisheadなどと並んでトリップポップ、ブリストル・サウンド等と呼ばれたりもしますがそれは90年代のブリットポップ・ブームの時にメディアが勝手に付けた印象があるな。
確かに黒人移民の多いブリストルにはレゲエ・ダブを初めとして昔から独特の音楽環境が整っており、彼等のサウンドもその延長線上にあることは確かだと思うんですが。

さて、そんな訳でこのアルバム。
初めて聴いたときは前二作からあからさまに方向性が変化したサウンドにどうも馴染めなかった。(今では大好きですが)

このサウンドの変化は盟友ネリー・フーパーがサウンド作りから抜けたことで3Dの独裁色が極端に上がったことによる。
ヒップホップ、ソウルの要素は後退、全編ゴシック・デカダン的な暗く、ドス黒いカラーで固められている。
当時この変化によって離れたファンも多いんじゃないだろうか?メンバーのマッシュルームもサウンド傾向の変化についていけず、アルバム発表後にMassiveを脱退している。
しかしUKニューウェーブからの多くのサンプリング・大胆に導入されたギターサウンドによって構成されたこのアルバムはロックファンに十分アピール出来る内容であり結果としてより大きなマーケットを獲得。英米共大ヒットを記録して事実上Massiveの出世作となった。
特に90年代後半の当時のイギリスはブリットポップ・ムーブメントがはじけてまだ間もない頃でそれまで流行っていた軽薄なポップ性を排した「こういう音」が売れる時代であったのも大きいと思います。Radioheadの「OK Computer」しかり、Prodigyの「Fat of the Land」しかり。

ところで個人的に思う点ではあるがこのアルバムは確かにとてもよく出来ているんですがどうもコンパクトに纏まり過ぎているような。
似た雰囲気の曲が多くアルバムトータルでの統一感はあるんですがそれ故に小粒。Blue Linesのようなバラエティに富んだ音の世界はここには無い。
しかし名盤であることも事実。「Inertia Creeps」 「Risingson] 「Angel」を初めとして名曲尽くしです。
特にコクトー・ツインズのエリザベスをVoにフィーチャーしたアルバムを象徴する曲である「Teardrop」。当時この耽美的でダウナーなサウンドとエリザベスの声にやられたUKファンは多いはず。


ちなみに最近の彼等の活動状況はどうなっているんだろう。
このアルバムの後に発表された音源はベスト盤に加えられた新曲二曲を除き3Dの完全なソロ作。(よって僕はMassiveのアルバムとは認めない。内容も微妙........)
正直な話ユニットの実態が不透明になっている感はある。
 

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「時間」というものはいかなる瞬間においても万人に平等に分配されているはずだが年々、「ねじれ」のようなものを感じるようになってきているような気がする。
自分に与えられた時間は他者にとってもまったく同等な性質のものだろうか。切り取った同じ「10分・一時間」でもそれは自分にとっていかなる時でも同等の単位であろうか。
勿論それは個人の意識的な問題であってそれ以上でも以下でもないのかもしれないが。
しかし人はそれ程「時間」の概念というもを絶対的に信頼してよいものだろうか?自分の感覚をも信用できないというのに?

こんばんは|ω・`)

午前中、雪が降って子供のようにテンション上がっていたのにすぐ雨に戻ってしまって

ちーっ(#゜ω゜)

って感じでした。
深夜だというのにカレーが食べたい。

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◆本日聴いた音楽

Gil Scott Heron   「Secrets」

チャート・ヒットナンバー、「Angel Dust」を含む78年作。
傑作とされる「Peaces of a Man」の頃に比べるとよりメロウになっています。全編、歌ものとして非常に聴きやすい。
今ひとつ影が薄いように思われがちですが僕は自分が聴いた彼の作品の中では一番好き。シリアス・ブラックサウンド。
ジャケの猫さんもまた素敵|ω・`)
CD化はずっとされていなかったと思うんですが去年リマスターで限定リイシューされたみたいですね。
僕が持っているのはオリジナルですが。

ギルは音楽に表現の場を求めた「詩人」です。71年以降、盟友ブライアンジャクソンと数々の作品をリリース。
ピアノ、ベース、パーカッション、フルート等をベースとしたジャズファンク+ポエトリー・リーディングなギルのスタイルはラップの最も原始的な形とも言われる。
個人的にはギルの音楽性と黒人のゲットーで生まれたラップミュージックを一括りにするのはまた無理があると思うのだが......  彼の音楽は強引に表現してしまうとすれば「ソウル・ジャズ」です。
しかしギルの作品群は現在サンプリングソースとして国内外のDJ達に非常に人気があり、ヒップホップを語る上で外せない存在であることは確かかもしれない。
また黒人解放運動の時代をバックに書かれた非常にシリアスで重く、ポリティカルな内容を含むギルの詞は初期ヒップホップが持っていた『警告性』と非常にダブることも事実。

70年代後半以降、世の中が軽薄なディスコに浮かれる時代にあっても孤高の詩人兼ミュージシャンは彼独自の音楽路線を貫いた。
目立つヒットが殆ど皆無であったにせよ、彼の音楽が再評価されるのもまたクラブ・サンプリング世代以降になる訳だが。

ところでポエトリー・リーディング・スタイルはビートニク文化の延長として(また60年代を通してはヒッピー・カルチャーの一端として)アメリカでは非常にポピュラーな存在みたいですね。
ニューヨーク・パンクの女王なんて言われたパティ・スミスもデビュー前はヒッピーの吟遊詩人だったんじゃなかったかな確か?
PT
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フォルカー・シュレンドルフの「ブリキの太鼓」のレビューを以前のブログで一度書いたことがあるがやはりあの映画で一番印象に残っているシーンは熱心なナチ信者であったオスカルの父親が侵攻してきたソ連兵を前に「ナチと無縁な善良なドイツ市民」にころりと転身するシーン。
隠そうとしたナチ党のバッジが彼の命を奪うことになるのではあるが現代ドイツの矛盾した姿の一側面を鋭く切り取ったシーンとして自分の中では映っている。
ドイツ出身のローマ法王、ベネディクト16世の処置がドイツ国内で大問題になっていますが改めて見てもあの国の左翼的言論封殺傾向は異常。
日本と比べて極めて「合理的」に戦後処理を済ませたドイツ。「悪はナチ。我々も被害者。ホロコースト認めます、金出します」
勿論日本も同じ敗戦国としてドイツの戦時問題に対する論調を他人事のように眺めているわけにはいかない。
何が「悪」で「責任」は何処に存在するのか、何が「償い」となるのか。単純そうにみえて難しい問題ではある。

こんばんは

くどいようだが焼き菓子が好きな著者|ω・`)
イングリッシュ・アフタヌーン・ティーの基本だがティーには焼き菓子の方が好ましい。


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◆本日聴いた音楽

Miles Davis  「Live Evil」


言わずもがなジャズの帝王、マイルス・デイビス。
60年代後期、エレキギターを初めとした電気楽器を大々的に導入し保守的なジャズを放棄、「クロスオーヴァー」の新たな道を切り開いたことはマイルスの長いキャリアの中でも最も大きく、革新的な出来事だった。
マイルスの音楽的創造性がピークにあったのはその真っ只中、60年代後期~70年代中期だった訳です。
ジミ・ヘンドリックスやスライの音楽性に影響されて「ファンク」を独自の解釈で追求、「In A Silent Way」 「Bitches Brew」を日切りにマイルスの怒涛の快進撃がはじまる。
ブレーンであるマイルスはアイディアの赴くままにその時その時の要求に応じて目まぐるしくバンドメンバーを変遷させて次々とライブ、セッションのレコーディングを繰り返し、マイルスの右腕である天才プロデューサー、テオ・マセロがそれらレコーディング音源を『作品』として昇華させていく。
この時期のマイルスの音楽性の濃さは尋常じゃないです。電化期のマイルスはよくプログレに近いものとして見られる傾向がありますが同じにしないでいただきたい。
ロックでもジャズでもない、類似的な音楽はまったく見つからない。
ちなみに余談ではあるがマイルス・マニアの中にはこの時期のマイルスの音楽性が受け入れられないやつは「マイルスを聴く資格無し」等とよく言ったりもするんですがそれもどうかな。
一般的にいってこの時期のマイルスの音楽性ははっきり言って敷居が高い。聴く側にもそれなりの感性や集中力が要求される。
無理して聴くことはないしアコースティック・ジャズ時代のマイルスが好きなのであればCookinやKind of Blue、Milestonesを聴いていればいい、それだけの話じゃないでしょうか。
唯一つ言えるのは「一回聴いて受け付けられなかったから」それはおろか「まったくの聴かず嫌い」で電化マイルスを無視するのは一生の損だ。間違いない。

さて.......  戯言が長くなってしまったけどもそんなジャズという枠組みから開放されたマイルス絶頂期にリリースされたこのアルバム。
ジャケットはユニークというか何というか.....  少々グロいんですが(表はマシな方。裏が変)音の方は鬼の様に格好いい。
1970年にレコーディングされたスタジオ音源と同年にワシントンDCのクラブ、「セラー・ドア」でのライブ音源の一部を二枚組みに纏めたもの。
1、4、7、8曲目がライブで残りがスタジオ録音。
こういう言い方をしてしまうと編集盤みたいに思えてしまうかもしれないですがとんでもない、一つのアルバムを通して非常にコンセプチュアルな流れに纏められている。
通して聴いてもチグハグな印象がない、テオ・マセロの手腕。ラストの締めのナレーションが入るところまでバシッときまっている。

聴き所は何といってもライブ音源です。物凄いです。

ライブサイドのパーソネル

Miles Davis (tp)
Keith Jarrett  (elp org)
Gary Bartz (as ss)
John Mclaughlin (elg)
Airto Moreira (per)
Michael Henderson (elb)
Jack Dejohnette (ds)


ハイライトは4と8。

重戦車のようにファンキーグルーヴでガリガリ前面に出るリズム隊(4でのヘンダーソンのベースラインのかっこよさがたまらない)、ここぞとばかりに必殺のフレーズで切り込んでくるマイルス。
マクラフリンのギター、アイアートのパーカッションもとにかく暴れる。
そして何よりもキースのエレピのアグレッシブな暴れっぷり。「ちんたら聴いてるとブッ殺すぞ」ってノリです。
フィルモア・ライブでもチック・コリア相手にツイン・キーボードで壮絶なバトルを繰り広げた彼ですがマイルス・バンドでのキースのプレイはソロ名義の「ケルン・コンサート」や「ステアケイス」での、或いは現在のピアニスト「キース・ジャレット」としての姿とはとても同一人物とは思えない。
特筆したいのはサックスのゲイリー・バーツ。コルトレーンともショーターとも違う、素晴らしいプレイを繰り広げます。
激しくも繊細・スピリチュアルと言うか、特に8での圧巻のソロに唖然。(ほんとどう吹いているんだろうかこれ?)



さて、ゲイリー・バーツというと自身のリーダー作名義ではまったく売れなかったサックス奏者です。
正確には現在に至っても彼のリーダー作はジャズ方面からの評価は高いとは言えない。

しかしそんな長い不遇の時期を過ごした彼の作品に対する評価も80年代中期以降のレア・グルーヴ・ムーブメントにより一変することになる。
「レア・グルーヴ」とは広義に言えばその名の通りレアな音楽。
特に60~70年代にリリースされたソウル、ジャズ、ファンク、フュージョンのマイナーなインディー盤、或いは当時売れなかった為に少数しかレコードがプレスされなかったもの。つまり原盤はレアな訳です。
そういった埋もれていく運命にあった過去の誰も知らない音楽がクラブミュージックの発展と共に再評価されるようになり、地上に芽を出す。
DJは「レコードハンター」とも言われますが彼等は中古レコードの山の中からそれら知られざるレア・グルーヴ・レコードの佳作を『発掘』。
著名DJによりフロアでプレイされたレア・グルーヴ盤はクラバー達の間で爆発的に再評価されました。
マイルスの音楽性の影響を受けながらもメロウで親しみやすく、かつファンキーで歌ものなゲイリー・バーツの作品はフロア仕様の音楽としても優れており、アシッドジャズ・ムーブメントとも歩調を合わせクラブ方面で非常に高い再評価を受ける。
今ではレア・グルーヴに括られる中でも著名なミュージシャン、ジャズ方面では見向きもされなかったが後になってクラブ世代のクラシックになったという正に遅すぎる成功。


また、ヒップホップを初めとするバックトラックのサンプリング・ソースとして使われたレコードの多くもレア・グルーヴとして再評価された。(サンプリング・ルネッサンス)

そこで挙げたいのがゲイリー・バーツのこのアルバム、「The Shadow Do」

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そこのB-boy   知らんとは言わせんぞ。
「Gentle Smiles」はイーストコーストの雄・A Tribe Called QuestやBeatnuts、更にはMitsu The Beatsまでがサンプリングネタとして使っていることであまりに有名です。

勿論元のアルバム自体もムーディーでいい音楽。


◆追記

電化マイルスは敷居が高いなどと言い切ってしまいましたが

特に硬質なロックが好きな人へ。
畳み掛ける濃密な轟音、ヘヴィーかつスピーディーなリズムに至上のエクスタシーを感じる人。
「Dark Magus」を強烈にお勧めします。

『異常』です。
僕はこれに比類しうるようなヘヴィーで凶暴な音楽を他に知らない。

最近風邪気味です。
喉痛くて鼻ずるずるで寒気がします。
おかげで二日連続で友人とごはん食べに行く予定すっぽかしてますが。

あー

何か久々にカフェハイチ行ってラム酒コーヒー飲みたいぞ|A゜)

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2007年にハシエンダ25周年を記念して限定発売されたY-3(言わずもがなアディダスとヨージ・ヤマモトのコラボ・ブランド)のハシエンダモデル。
デザインにはピーター・サヴィル、ベン・ケリー、更にはNew Orderのフッキーというファクトリー・ファミリーとでも言えるメンツが揃って関わっており、更に世界限定200足そこらというプレミアものだったんですが当時そのあまりのぼったくり価格にたまげてしまったものだが。(ビッケンバーグのレザースニーカーを裕に上回る。ところで本当に日本に数足入ってきたんですかね?)
この間、海外のオークションサイトで見かけましたが意外にそれ程高騰していない。日本での代理店販売価格が馬鹿過ぎたのだろうか。

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「ハシエンダ」はイギリス・マンチェスターに存在した伝説的クラブ。
1982年オープン。オーナーはJoy DivisionやDurutti Columnを世に送り込んだこれまた伝説的なインディー・レーベル、ファクトリー・レコード。
ファクトリーはトータル・アートイメージに拘りのあったレーベルでレコードだけでなく、レーベルに関する全てのものにカタログナンバーをつけていたのでハシエンダ自体にもカタログナンバー「FAC 51」が与えられていたのはあまりに有名な話。
日本ではクラブミュージック・ファンやニューウェーブマニアの間でしか知られていなかった存在ですが映画「24アワー・パーティーピープル」のヒットで一躍有名になった感がある。(もっともあの映画はファッション映画として観られていた印象が強いですが.....)
デヴィッド・ボウイが出演を熱望したり、無名時代のマドンナがステージに立ったりと数々の伝説を残し、80年代末から90年代初頭にかけて「マッドチェスター・ムーブメント」の震源地となる。
マッドチェスターはリアルタイムの現地を体験していない人間にとっては今一つ全体像がはっきりしないブームなんですが(そう思うのは僕だけではないはず)当時の「アシッド・ハウス」の盛り上がりの中でそれを目の当たりにした多くのロックバンドが「踊れるグルーヴ」を自分たちのサウンドに持ち込んだ、即ち「クラブ仕様のバンドサウンド」が数多く生まれた、と言ってしまえばいいだろうか。
ハシエンダにはハウスDJによるプレイだけでなくヒップホップ、ファンク・ソウルと様々なクラブサウンドが繰り広げられていた訳ですが兎に角そういったマンチェスターでのクラブサウンドの盛り上がりが当時世界規模で盛り上がりを見せていたセカンド・サマー・オブ・ラブ(直に捉えればヒッピーカルチャーの再来なんですがここでは「ドラッグ・カルチャー」 「レイヴ・カルチャー」と捉えるべきか)の動きとリンクして一つのムーブメントとして動いていたということは確かに言えると思います。それが90年代以降の音楽シーンに影響を与えたこともまたしかり。
にしても当時のレイヴ・シーンのヒット・チューン、Mr Fingers の「Can You Feel It 」 にしても Lil Louisの「French Kiss」 にしてもK-Klass の「Rhythm Is A Mystery」にしても今聞くと結構ジャンクテイストな音だよな.....ってのは思ったりする。(そこがまた味だが)

ちなみにハシエンダは92年のファクトリーの倒産後、急速にぶっそうな場となっていき97年にはクローズに追い込まれる事になる。
クラブとしては音響効果などで構造上問題があったようですがこの他に類を見ないモダンな内装のクラブが取り壊されてしまって現存しないというのは.......  勿体無い。

無駄に前置きが長くなりましたが以下今回の記事の本題

◆◆◆

本日聞いた音楽

screamadelica.jpg

◇Primal Scream    「Screamadelica」(スクリーマデリカ)

実に何年かぶりに聴いた。中学の頃はハマったなこれ.......(当時UKロック厨でした。ブリットポップ世代じゃないけど。つまり そこまで老けてないと言いたい わかってくれ|ω・)
UKロック好きであればこの印象的なジャケと共に知らないものはいないであろうが91年にクリエイション・レコードより発表された90年代を代表する名盤の一つ。
クリエイションと言えばOasisを発掘したレーベルとして名高いですがOasisの成功により巨大化する以前はカリスマ、アラン・マッギーの元数々の名グループを世に送り出したインディーレーベルの雄として知られていた。
特にネオアコ・ギターポップやシューゲイザーのシーンの盛り上がりはクリエイション抜きには語れない。
そんなクリエイションが最も凄かったのは91年。クリエイション・ビッグバンとも呼ばれたりするがPrimalのこれ、My Bloody Valentineの「Loveless」、そしてTeenage Fanclubの「Bandwagonesque」という三枚の名盤が立て続けにリリースされたことによる。

さて、前述のマッドチェスター・ムーブメントの一つの到達点ともいえるのがこのアルバム。
「ロックにしてアシッドハウス」  バンドサウンドとクラブミュージックの融合の理想例として度々あげられる。
プロデュースは後にテクノ界で名を馳せる奇才、Andrew Weatherall。そしてOrbのAlex PatersonやJimmy Miller、Hypnotone等が名を連ね、更には元PILのベーシスト、Jah Wobbleまでゲスト参加しているという実に濃い内容。
「Higher Than The Sun」 「Loaded」 「Come Together」と正に全編マッドチェスター・クラシックスともいうべき名曲尽くし。
当時はこれは「DJ・プロデューサー達が作ったアルバムだ」と言われプライマル自体を評価しようとしない声もあったようですが確かにそれはまったく言えないということもない。実の所。
しかしこのフヨフヨした浮遊感あふれるドリーミーなサウンドが不思議なまでにボビーのやる気あるんだか無いんだかわからない下手糞ボーカルにマッチしている。
最近は(個人的に見て)カスみたいなアルバム量産してるプライマルですがボビーはストレートなロックナンバーやビキビキのエレクトロ・サウンドをバックに歌うよりもこちらの傾向の方が合ってると思います。やっぱり。

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ガザ地区において明らかな国際法違反を繰り返すイスラエル軍の暴挙を前にまったく無力の国連。
停滞の様を呈している行く末の見えない経済状況。「金融危機」の不気味な存在感。
新年早々暗いニュースばかりです。こんばんは。

さて、一月下旬以降のバイト先のシフトラインが壊滅していてかなりまずい状態らしい。
急に辞めた子の存在も抜きには出来ないがそれ以上に就活等でシフトインが過疎っている子が多くなったのが要因か。
シフトイン急募要請メールを送っているマネージャーのキーボード上の震える手が想像出来る。
人数多すぎて希望者他の店舗に回してたこともある過去が嘘のようだ。

( ´・ω・)ノ<誰かうちの店舗来ないか

週一日六時間でも歓迎だと思う。今の状況では。

◆◆

b3c1906a.jpeg

久々にLPでMecca引っ張り出して聴いたんです。Mecca。
此処までド定盤過ぎると逆にあまり聴かなくなることも多いんですがやはり純粋に良い。

あまり無駄な先入観を持ちたくは無いんですが。。。。。。。
90年代後半以降、サウンドプロダクション傾向の変化・商業主義化で下品に、奇抜に、マッチョに肥大化し過ぎたとされるヒップホップですが確かにこの頃の音と比べると現在のシーンは「どういう間違いでこうなってしまったんだ?」って思ってしまうのも事実だったりする。(一方ではStones Throwのような堅実なアンダーグラウンド・レーベルも存在していますが)
別にPublic Enemyのような警告的なリリックを持つべきであるとは言わないけど。

一方ではヒップホップに対する大衆の妙なステレオタイプ・イメージ(簡単に言えばB-boy)の定着のみが突き進んで正に踏んだり蹴ったり。
思えばヒップホップ程限定されたステレオタイプ化が進んだ音楽ジャンルも他に中々無い。
別にヒップホップはポップカルチャーにあらず、音楽的見地からみたサンプリング・カルチャーである!とは言わないがブラックミュージック、ダンスミュージックの一端としてもっとフラットな捉え方をされてもいいと思うんです。
例えば方法論的に見ればイギリスで生まれたドラムンベースもヒップホップにかなり近い側面を持っているしUKソウルの多くもやはりヒップホップ的要素を持っている。
限定された主観の元、メインストリームとしてのヒップホップしか聴かないって人とかどうも「フュージョンやクロスオーヴァーは認めません」っていう頭の固いジャズマニアのオヤジと同じ匂いがする。

29日は以前からバイト先の知人が「日帰りで新潟まで釣り行こう。俺の車で」とか言ってた訳ですが相変わらず天気は不安定で川など行けるはずもなかった。
死にに行く予定も無いので。

しかし彼が釣りは無理でも取り合えず車で何処か行きたいとか言っていたので僕としては前日の夜に「○○○○(もう一人の参加メンバー)と話した後で詳しく決まったらまた連絡して。今夜は取り合えず起きてるから」って伝えておいた訳です。
だから当然のことながら遅くても午前2時くらいまでには連絡がくるものと思っていた。

結果的にはシカトというオチですか。

いや、多分計画ぽしゃったか眠くなって寝てしまったかのどちらかだとは思うんですが取り合えず一言言いたいのは僕が連絡を待ってほぼ一晩中起きていたという事実である。
まあこっちも寝そびれて眠れなくなってしまっていた訳ですが。どうでもいいよもう............

◆◆

A-New-Decade.jpg

Soul II Soul   「A New Decade」

ジャジーBと後に90年代最大のプロデューサーの一人となるネリー・フーパーが中核となって結成されたユニット、Soul II Soul。
今ぐらいの時期の夜になると毎年やたらとこの手の音が聞きたくなる。

一時期ロンドンのクラブシーンを席捲した「グラウンド・ビート」なるサウンドの中心にいたグループ。
あまり批評家ぶった言い方はしたくないんですが簡単な言い方すると。

それまでには無かったちょっとイージーリスニング的に聴けてお洒落で踊れるグルーヴ。

(それではつまりアシッドジャズ的なものか?と言われてもそれともまた違うんですが......)
リズム面などでレゲエ等をルーツの一つとして持っているところにブリストルサウンドの流れの中で生まれてきたトリップポップなんかと共通点があります。
ドラムンベースと並び、90年代のイギリスが生んだ最も先鋭的なブラック・ミュージックであり一つの到達点。て言うのは大袈裟か。
どちらも早期に衰退してしまったのが寂しかったりもするんですが..........

92年に発表されたこのセカンドは名盤として知られる「Keep on Movin」と比べると今一つ知名度が低く、過小評価されがちな傾向があるような気がするんですが自分はこちらの方が好きだったりする。
(確かにボーカル参加メンツにキャロン・ウィーラーはいないけども)
アルバム全体的の完成度は1stより上だと思います。
特に名曲「Get a Life」で始まる前半部の流れが最高。兎に角駄曲が一曲も無い。

そういえば「Dream's a Dream」の歌詞がRose Royceの「Wishing on a Star」をモロに掛けてるのはびっくりしたな........
僕の周りがauユーザーばかりだったんで気が付かなかったんですが絵文字ってやっぱ他社携帯宛てだと変換できないの多いですね。
いや、冷静に考えてみればかなり当たり前のことなんだけど。

今までドコモユーザーとかにも平気でその手の絵文字使ってしまっていた。
自分としたことが...........

ところで最近ようつべの動画で気が付いたんですがaikoの「横顔」のPVで前から行きつけていたカフェが撮影に使われていた。
恵比寿の「Cafe Heaven's」っていうところ。
オーナーがBonnie Pink好きなのか「Heaven'S Kitchen」から店名をとっているらしい。

知らないで普通にその辺りの席に長時間居座ってしまっていたりしたんだけども.....

abad3806.jpg

かなり昔だけど一時期Bonnie Pinkが凄く好きだった時期があった。
丁度活動休止に入る直前の髪が赤ショートだった頃の。
レーベル移籍後は段々と音楽性が変わっていってしまったので何時の間にかそれ程聴かなくなりましたが。

最近はどうなのかよくわからないけどもポニーキャニオン時代のベスト聴いた後で「Perfect Sky」とか聴くととても同じシンガーの曲とは思えない。(最近の曲が際立って悪いということではない)

勿論ミュージシャン・シンガーというのも当然のことながら時の経過とともにそれが周囲から 「成長」 「劣化」 と評価されようが変化していくものなので懐古主義を盾に現在進行形を批判するのはある意味ナンセンスだというのはわかっているつもりではいるんですが。
でも初期のあのヌルい感じと言うか独特のユルさがすごく良かったと自分では思う。(Bonnie Pinkの熱狂的ファンは「世界観」だの「彼女のセンス」だのと鬱陶しい用語をやたら用いるんでなんかヤらしかったりする)
自分のやりたいような音楽をやりたいようになっているっていうようなスタンスが凄く好感が持てた。言い換えればあからさまにプロデューサーの尻にしかれているような感じが無かった。
スウェディッシュ・ポップの重鎮であるトーレ・ヨハンソンをプロデューサーに招いていながらもこの手に陥りがちな安易なカフェ・ポップになってはいない。一方で典型的J-POPとして形骸化してもいない。
そう言ってしまえばいいだろうか........?
この人の初期のアルバムを聴いていると確かに今の耳で聞くとアレンジが少し古臭いとか声がどうも平坦と思ってしまったりする曲もあるんですが今聴いても「金魚」とか「Do you Crash?」みたいな面白い曲があったりもする。

しかしなんだかんだで今は少し売れ線になってしまったような気もするんだけども。

(しかし、そこまで突出して売れている訳でもない)
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