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過去も未来も無い、意識すべきはただこの現在の瞬間のみ
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結局......

4日の夜はクラブ行ってしまった.......
腑抜ですみません(>某人達へ)

義務感からオール明けで寝ずとも翌日からちゃんとフル稼動してたがね。
(自分でも思うが本当にタフだと思う)

しかし久しく良い一夜だった。(Larry Heardの来日)
明け方(大抵最も盛り上がるこの時間帯になるとろくに踊りもしないミーハーなアスパラ棒立ち君・ナンパ君は帰ってしまう)のあのフロアの一体感は正にパーティ。
肩抱き合って叫んだり酒交換したり、正にピークの時間帯にかかる『キャーン ユー フィィィィーリィィィーーーーーーーーッ!!!!!!!』
終了の七時まで存分に踊り通せました。
だがAIRはほんと耳が痛くなる..........


こんばんは

GWも終わり、東京の街中を歩く人の層も少しはマシになるだろうと思うと清々します。ほんとGWは嫌いだ。
「GW中は餓鬼連れのファミリーが多過ぎるんだよ」とよくボヤくんですが「荒み過ぎだろ」ってよく言われます。

そうかもしれぬ|ω・`)




◆最近見た映画


始皇帝暗殺

1998年  中国


目ざましい経済成長に沸く中国では現在日本の大河ドラマを意識したかのような歴史ドラマが次々と作られているみたいですがyou tube等で見る限り、その多くが大作志向でかなり気合が入った作りの様子。(一昔前はNHK大河も輝いていたのであるが最近のやつといえば.......)
しかしどうもその多くが変に娯楽性を重視し過ぎというか、やたら派手でリアリズムに欠けるというか、ちゃんと観てみないと何ともいえないですがそんな気もしないでもない。
テレビドラマではないが最近公開されたジョン・ウーのレッドクリフなんかはスケールが大きいだけで半ばカンフーアクション化しているリアリズムの欠片も無い映画だった。
(シナリオにしろ風俗にしろ歴史考証無視でファンタジー化してる韓流歴史ドラマ等よりは数段マシですが)
だからこそこの作品は今見てみると非常に価値が高いといえる。

監督は「黄色い大地」「覇王別姫」等で知られる中国映画界の名匠、チェン・カイコー。(最近はハリウッドで変な映画撮ってたりで少々微妙ですが)

司馬遷の史記「列伝」で有名な燕の放った刺客・荊軻による始皇帝暗殺未遂事件をフィクションを絡めて描いた一大歴史劇。
正確には天下統一前の秦が舞台なので「始皇帝暗殺未遂」では無いか。
天下統一の野望、そして自らを辱めた趙への復讐に燃える後の始皇帝・秦王政。
盲目の少女を殺してしまったことから刀を捨て、廃人同然の生ける屍となったかつての暗殺者荊軻。
二人の狭間で揺れるフィクションのキャラクター、趙姫を軸に話が進められる。

何よりもまず

スケールがでかい。

何がでかいかといえばセット。

城壁や市街をはじめ多くの大規模なセットが出てくるが中でも秦の咸陽宮のCG・合成一切無しの実物大セットは敷地面積だけで言えば映画史上最も巨大でワーナーのスタジオが丸々入ってしまう規模だそうです。(もっとも、天下統一前の秦がこれ程の規模の宮殿を造営していたとは考えにくく、モデルは阿房宮かと思われますが)
このセットは現存していて前述のテレビドラマの多くでもロケで再利用されており、ジェット・リー主演の映画「HERO」でも使用されています。
合戦等のスペクタクルシーンも中々気合が入っているのだが.......  こちらは少々いただけない。
撮影スタッフもこの手は慣れてなかったのではないだろうか?どうも撮影がぎこちない。
特に冒頭の野戦のシーンは人馬も相当な数が投入されている様子なのにカメラワークが下手で勿体無い.....(ところで古代中国では本当にあのような騎兵・戦車主体の機動的な野戦を展開していたのだろうか?歩兵が主体だろう)

そしてもう一つ特筆すべき点は徹底的なリアリズム。

素材にいたるまで衣装・小道具などは当時のものを再現するのに拘ったそうですが成る程、兵士の付けている鎧にせよ、貴族の服装にせよ、近年の中国ドラマ・映画に観られるような妙な煌びやかさは無い。
そもそも紀元前の古代が舞台であるのにあの発色や武具の上等さはおかしいのだ。絵的には見栄えがいいけど)。
また、セピア調に統一された画面、黒澤明を意識したかのような画面構図といい映像美も中々観るところがあると思います。


肝心の話の方は......

三時間にわたる大作なんですが少しダラダラしすぎだよな.....って思わない事もない。
冒頭に語られる荊軻のエピソード、始皇帝が丞相・呂不韋の隠し子であったという後宮の伝説の語り、秦に滅ぼされる祖国を見捨てられずに政を見限り、趙へと向かう趙姫の姿、ラストの暗殺シーンの巧みな心理戦など断片的なストーリーは中々良いんですが三時間で強引に纏めてしまった感が有るし趙姫が荊軻に惹かれていく過程にどうも共感できないです。
それに始皇帝のキャラクター造形に何とも違和感が.... 演じている人は頑張ってるけど。

と、マイナスに感じた所も無くは無いんですが
作り手の熱意や、かなり丁寧に作られた作品ということは感じられるし全体的に好印象。
骨太の史劇が好きな歴史好きには結構お勧めです。

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漸く春が来るかと思えば相変わらず寒さが続く夜、悪天候。

こんばんは


此処の観覧者の人の何人かはあそこのユーザーだと思うけども......
やんごとなき理由(?)で突如日記を削除してしまいましたが53490にて再登録。(ほんと何度目だろう....)
取り敢えずは.....  様子見ですか。




◆最近観た映画


The Mosquito Coast(モスキート・コースト)

1986年


随分と昔にBSか何かの夜の映画劇場で一度見て結構印象に残っていたので是非もう一度観たいと思っていた作品。
主演はハリソン・フォード。監督であるピーター・ウィアーとは「刑事ジョン・ブック」に続くコンビ作。
また、人気・実力を兼ね揃え、当時若手の中で最も将来を期待ながらも後に不幸な最期を迎えたリバー・フェニックスがフォードの息子役として出演しています。
この作品の肝は彼ですね。母や兄弟達と暴走する父との狭間で揺れ動き、苦悩する息子を見事に演じきっています。




原作は未読なんですが東西冷戦の尾を引いていた時代の産物である、ということはよく伝わる。

文明化された現代の資本主義帝国・アメリカを憎み、家族を連れて中南米奥地の未開のジャングルに理想郷としてのコロニーを作ろうとした発明家の男。
あまりに未開の土地、妻や子供達の反発等当初は様々な困難が付き纏ったが次第にジャングルでの開墾生活は軌道に乗り始め、ついには念願であった自身の発明品・巨大製氷機を作ることに成功する。
しかしとある事件を契機に次第に歯車は狂い始め、順調に見えた生活は突如破局を迎える。
そして家族を巻き込み、さらに暴走を続ける父親。

資本主義でも共産主義でもない、(しかしそのどちらの要素からも完璧には独立できなかった)彼が夢見、作り上げようとした小国寡民な個人主義の王国。
そして文明の恩恵である「氷」を持ち込んだが故に結果としてそれは自分達が作り上げた環境を破壊することになるという皮肉。
現代文明を否定した彼であったが結局は自身も根本的にそのレールから外れることは出来ず、自らの一方的なダブルスタンダードに盲目であった事が彼の悲劇ではないだろうか。
無力な個々の集合である理不尽な現代国家、更にはその構成員たる個人の無力に対する個々の自覚を盲目化する宗教・神の存在を否定し、絶対的な個人主義への過信に走ったが故にそれが自然に対する人間の力の愚かな驕りを生んだ。
この作品では「神になろうとした男」、そしてその家族の末路を淡々と描いていく。
シリアスな作品として観るには所々ぬるい箇所も無くは無いですが現代文明に対する警句を含む作品としては十分に存在感がある良作です。

ところで「神になろうとした男」というのは僕の解釈ですが「俺についてくるのか、否か?」という個人主義的テーマ、ジャングルの川という背景から(根本はやはり異質であるとは思うんですが)この作品も同時に連想してしまいます。





AGUIRRE.Der Zone Gottes(アギーレ・神の怒り)

1972年


ヴェルナー・ヘルツォークの代表作にして70年代ニュー・ジャーマン・シネマの金字塔的作品。著者の大好きな作品です。
コッポラの「地獄の黙示録」にインスピレーションを与えた作品としても著名。
この頃のドイツ映画出身監督だと「パリ・テキサス」や「ベルリン天使の詩」等で知られるヴィム・ヴェンダース等は日本でも非常に高い人気がありますがヘルツォークの作品というとそこまで広くは観られていないのではないだろうか。
ちなみにパリ・テキサスに出演していたナスターシャ・キンスキーは本作の主演である怪優、クラウス・キンスキーの娘です。


16世紀、ピサロ率いるスペイン人によりインカ帝国が滅ぼされた後の南米。
先住民の幻の黄金郷、エル・ドラド征服を目指しアマゾン奥地の川を筏で下る遠征隊。
川の氾濫、度重なる原住民の襲撃により煽られる不安、低下していく士気。
仲間を次々と失っていく中で副官アギーレは狂気の淵へと落ちていく。

この作品で特筆すべきはやはりなんと言ってもその圧倒的な重量感・美しさに満ち溢れた映像。
ポポル・ヴーの神秘的で恐ろしさすら感じさせる音楽、そして鳥獣類の泣き声・大自然の営みから発せられる音。一瞬の静寂。
それらが疲労・不安・悲哀・狂気を表した登場人物たちの「表情」のロングショットをバックに静かに流れていく。
兎に角「間」が絶妙な作品です。

茶番劇同然の戴冠式・裁判。裏切り・殺し合い、募る猜疑心。そして欲望が生み出す恐ろしい人間の狂気。
何処までも美しい大自然の中でそれと対比されるかのように淡々と繰り広げられる愚かで醜い「文明社会」のショー。


立ち位置、作品のカラーはまるで違えど自然を前にした『小さな存在に過ぎぬ人間の欺瞞・驕り』というテーマはどちらの作品にも強く感じられます。

それにしてもラストはいつ観ても気味が悪い.....


◆最近観た映画


The Getaway (ゲッタウェイ)

1972年


スティーヴ・マックィーン、アリ・マッグロー主演。
かなり前に一度見たんですが大部分忘却していたとはいえ所々印象に残っていた作品。
バイオレンス映画の巨匠、サム・ペキンパーの代表作の一つとして挙げられる作品だが.....  何だろう。
「ワイルドバンチ」「わらの犬」「ガルシアの首」等と比較するとあまりペキンパーの作品っていうイメージが沸かない。
ペキンパーの作品はどれも兎に角主人公のキャラが立っていて(粗野でハードボイルド)「格好いい」のだがこの作品のドク・マッコイは完全に「マックィーン」のイメージのまんまなのだが。
おまけに強過ぎ、敵役のギャング弱過ぎ。ラストのホテルでの銃撃戦シーンは失笑。完全に「大胆不敵で無敵」のマックィーンの俺様映画である。
事実マックィーンは脚本と音楽担当に難癖を付け、前者を原作者ジム・トンプソンからウォルター・ヒルに、後者をジェリー・フィールディングからクインシー・ジョーンズに交代させている。
以上のような事例からこの作品の主導権は実際マックィーンに握られており、ペキンパー自身は半ば雇われ監督に徹していたのかもしれない。
いや、まあマックィーンのドクは勿論格好良い事には変わりないんですが。今のハリウッドにはマックィーンみたいな骨太・硬派で華のある男優ってほんといないですね。
ジョニー・デップみたいなリアルのキャラが薄めで草食系な俳優がもてはやされている現状を考えれば「時代感覚の差」ってやつを感じてしまわないこともないが。



ちなみにマックィーンとマッグローは今作で競演後、結婚しているんですが彼女の何処がそこまで魅力的だったのか謎.....
スターオーラが無いというか、劇中でも存在感が薄く、主人公の妻という設定であるのにまったく共感できないキャラだった。
寧ろ裏切り者ルディを演じたアル・レッティエリの変人イカレ具合の方が余程印象に残る。(おまけに態度の割にやたらと情けなく弱い彼)


刑務所に収監されている囚人・マッコイはギャングの首領・ベニオンと妻キャロルを通して裏取引をし、銀行強盗を請け負うことを条件に釈放される。
妻、そしてベニオン側が用意した二人の助っ人と共に強盗作戦は実行されるが......
裏切りに次ぐ裏切りの連続により事件は誰も予想しなかったであろう成り行きに。
状況の不利を察したマッコイは強盗で奪った金を抱え妻と共に逃走。裏切り者である助っ人ルディ、警察、そしてベニオンの弟に率いられたギャング達から追跡されることになる。
と、  まあいかにもな70年代調のクライムアクション。
前述のように「マックィーンの映画」な印象も濃いですが娯楽作品として十分に及第点、ハラハラする展開の連続に飽きることなく最期まで魅入る。このB級なテイストもこの時代ならではで僕は凄く好きです。
スローモーション、ストップモーションなどの技巧に定評のあるペキンパーですがこの作品でも冒頭のクレジットの回想部分からゾクゾクさせられる。(こんなにシンプルでそっけないのになんて格好いい映像なんだろう....)
ペキンパーも「戦争のはらわた」の頃になるとスローモーションも意味も無くやり過ぎな感じがしてセンスの鈍化を感じてしまったが....  まあそれは別の話。
ちなみに本国アメリカでは現在でもそれ程人気のある監督とは言えない方ですが(生前はハリウッドに敵意剥き出しの姿勢だった)日本やヨーロッパの映画ファンからは根強い人気を持つ監督です。
それにウォルター・ヒルにクインシーという人選も個人的に悪くないと思う。
ウォルター・ヒルはこのゲッタウェイでのハードな脚本で一躍脚光を浴び、以降バイオレンス系映画の監督・脚本家として名を馳せていきます。
もっとも「48時間」みたいな面白い良作があるかと思えば「ウォリアーズ」みたいな意味わかんないB級品があったり、近年は理解不能な映画をプロデュースしていたりとかなり「マニア向け」なキャリアを持つ彼ですが。(まあ各々の映画の愛し方というか好みの問題)
クインシー・ジョーンズは言わずもがな、ジャズ・R&B・ソウルといったブラックミュージック全般に留まらずアメリカのPOPミュージック界の歴史において絶大な影響力を持ってきた大プロデューサー。
今作でもハードで男臭い雰囲気に合った、黒くて非常に格好良いスコアを提供しています。スーパーフライ(カーティス・メイフィールド)といいシャフト(アイザック・ヘイズ)といい、70年代のクライムアクション、ギャング映画は本当に格好良い音楽が多い。

ところで余談になりますが

クインシーの長大なキャリアの中で最も巨大な成功を収めた仕事といえば言うまでも無く、マイケル・ジャクソンのソロ・プロデュースである。




「Off The Wall」 1979年


マネージャーであった父親から独立後の彼のソロ第一作であり、マイケルとクインシーのコンビ初作。
同時に真の意味で「黒かった」彼の最後の作品かもしれない。
彼のソロ作は枚数を重ねるごとに音楽性も自身の肌のように「白く」なっていく.....
事実ソウル・ミュージックのガイド本でも紹介される彼の作品は「Off The Wall」までの事が多いしピーター・バラカン氏も自身の著作の中でこの作品以降の彼は音楽的に下降路線を辿ったと発言している。
それは少し言い過ぎじゃないかな... と思ったりしますが確かに僕個人としても彼のソロ作で一番好きなアルバムと言えばやはり即答で「Off The Wall」という事になる。
純粋に「お洒落で格好いい」から。全編に漂うこの熱くなり過ぎないクールでメロウな感じだよ..... ディスコ期以降のファンクサウンドの一つの完成系と言っても過言で無いと思います。
確かに「Beat It」「Thriller」「Billie Jean」「Smooth Criminal」「Bad」のような誰もが聞いたことがある曲は入っていないし後のキャリアを考えると地味な作品かもしれないがアルバムとしての統一感は断トツ、去年以降、マイケルに興味を持った人にベストの他に薦めるアルバムがあるとすれば迷うことなくこれです。
マイケルが大成した経緯にはその音楽センス、エンターテイナーとしての資質、圧倒的なパフォーマンス力・カリスマ性、革命とも呼ばれた大掛かりなPV製作に代表されるようなMTVの台頭という時代の歯車とマッチしたそのプロモーション姿勢、他ジャンルのミュージシャンとの大胆な競演・クロスオーヴァー等様々な要素が挙げられますが巨大なプロモーション無しに純粋に「音楽」として最も成功したのはこの作品ではないだろうか。
次作、「Thriller」があまりに化け物染みた成功を収めたせいで忘れられがちだがこの作品の発表時のセールスも相当なものだったのである。

何やら年末年始の腑抜けっぷりについてリアの聡明なる女史からおしかりを受けそうな気配なので......
今年も慎ましく、精進していこうと改めて思う次第なのである。

もう八日とは!

早いものである|ω・`)






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ウディ・アレンというとその特徴ある容姿、コメディ出身、一人で監督・脚本・主演を兼ねて成功等という要素から度々チャップリンと対比されたりしますが彼の映画は何ていいますか、アメリカ映画界でもある種特殊なポジションにあるというか「アレンの映画」という一つのジャンルを築いているというか。
「ニューヨーク派」等とも呼ばれますがニューヨークを舞台にしたヒューマン・コメディとして彼の映画は広い認知を得ていて日本にも一部熱狂的なファンがいます。
多作家でもう74歳になるというのに今も元気に現役で活動中。

一言で言えば彼の作品は「好き」っていう人と「退屈」と感じる人とはっきり分かれる。
ニューヨークやヨーロッパではインテリ層に人気がある事で知られていますがなんだろうな、全体的に地味な作風でそれでいてちょっと独特な癖があるのが特徴だろうか。
彼の作品を楽しめる人というのは作中のアレンの皮肉屋で神経質なインテリキャラクター及びその台詞回し、作品のユーモアセンスを理解できる人ですかね。
アカデミー賞の授賞式をすっぽかすなどハリウッドのショービジネス的大作主義にはアンチな姿勢を貫いており、我が道を行く系の典型的な監督です。

アニー・ホールやマンハッタン等有名なものは僕も見ましたが正直な話ウディ・アレン映画は特別好きという訳でもないので実は語れる程観ていません。
何て言うかな.....  これは僕の主観なんですが彼のシニカルなユーモアセンスって日本人の一般的なツボとちょっとズレているというか、若しくは文化的な差というもので今一つよくわからない所がある。(時には露骨なインテリネタで)
アレン映画をくすって笑いながら見てる人とか観ると「それは本当かね?」と思ってしまう時がある。


◇最近観た映画

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「インテリア」

Interiors

1978年


「最近」というか正確には「去年最期に観た映画」ですね。


ウディ・アレンの監督作なんですが彼自身は出演していません。
それにユーモアも皆無、全体的に静かで暗くとてもシリアスな映画。正直アレン作としてはあまりにギャップが感じられて少々驚いた。
前述の通り彼の作品は比較的苦手な著者ですがこの作品は中々良かったです。
彼の映画はそれ程長尺でないのに妙に長く感じてしまったりするんですがこの映画はそんなことは無かった。(何ていうか映画の中のアレンのキャラクターが生理的に苦手なのかも?)

所謂「家族崩壊」の物語。
異常なまでに神経質で完璧主義者のインテリアデザイナーの母親、彼女の築いた「冷たい完璧な秩序」の家庭。
その苦しさから逃げ出した父親。
注がれない愛情、認められることの無い才能、渦巻く嫉妬等の狭間で苦しむ姉妹やその恋人達の葛藤を交えて家庭の断絶・行き詰まりを何処までも冷たいトーンで淡々と描いていく。



I think you're really too perfect to live in this world.

I mean,all the beautifully furnished rooms carefully designed interiors everything so controlled.

There wasn't any room for any real feelings.



劇中の印象的な台詞。
正に芸術家の心情・ディレンマの代弁ではないでしょうか。

流石というか母親を演じるジェラルディン・ペイジの演技力が圧倒的です。
動作や表情そのものから行き場の無い神経質さが漏れ出していてる。
そしてラストのジョーイと二人でのシーン、海のシーンのもの悲しさ。
彼女抜きにした「インテリア」は有り得ないと思います。

またモノトーン、ブルーをベースにしたストーリーにマッチした映像が兎に角綺麗。
寒々しいビーチ、間接照明が効果的に使われた部屋のセットの数々。それらを捉えたアングルがまたどれも素晴らしい。写真とか好きな人だったらこの映画の良さがよくわかるんじゃないでしょうか。
音楽がまったく使われていないことも相俟ってより映像に冷たい質感が伴われている。
この作品を見終わったあとに残ったカタルシスは間違いなく映像から来ています。
ウディ・アレンの監督としての技量を改めて見せ付けられたような感じがした。他の作品ももっと見てみようかと思った次第。


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この間は友人と久々に八重洲のダバ・インディアに行って来ました。
去年このブログでも取り上げましたが南インド料理の名店です。
これだけ本格的な南インド料理のミールスが食べれるのも日本では此処くらいじゃないだろうか。
スパイスに独特の癖があるものの、時折無性に食べたくなります。

こんばんは

有名なデザイナーによるものらしいですがコンランショップでチーズ擦り具に電球取り付けただけのデザインテーブルライトに一万近い値が付いていたが........
どういう事だこれは|ω・`)

◆最近見た映画

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「チェ:28歳の革命」
「チェ:39歳別れの手紙」

ベニチオ・デル・トロが革命家チェ・ゲバラを演じて話題になった二部構成の作品。
前半では革命に身を投じ盟友カストロとキューバ革命を成し遂げるまでを描き、後半ではキューバを去ったゲバラの南米ボリビアにおけるゲリラ活動・そして最期を遂げるまでを描いている。
劇場で見そびれてしまったので是非ともと思い借りたのだが..........  自分には不向きな作品だった。
ゲバラの自伝、及び山のように存在するに関連書物をあまり読んだことがなく、尚且つ中南米における軍事独裁政権・共産革命について疎い(だからこそこの映画のテーマに惹かれたというのに)自分にとっては少々この映画は辛かった。
(て言うかアウト・オブ・サイトやトラフィックでソダーバーグ作品には苦手意識もあったんだけども........)
友人の彼女が「つまらなくて途中で寝た!」と言っていたけどもわかるなそれも。
良くも悪くも不親切な映画。これではある程度の予備知識がある人間でなければまるでわからないではないか。
当時の詳しい時代情勢・状況説明を大胆に省き、更には徹底的にドキュメンタリータッチに徹している為にあまりに淡々とし過ぎていて事の契機、密林から都市部へ拡大するゲリラ戦、しいては革命そのものの全体的な流れが掴み辛くよく分からない。
また編集もお世辞にも上手とは言えない。この手合いにはよく見られる演出ですがモノトーンの時間軸をずらした場面の挿入(国連における後のゲバラの演説シーンなど)等もナンセンスを覚えた。
また、その挿入の演説シーンで補っているつもりなのかもしれないが第一部ではゲバラの存在感がどうも大きく感じられない。これだったら群像劇としてキューバ革命を取り上げたほうが良かったのでは?とすら思った。
ボリビアにおけるゲバラの最期の演出も「は........?」。これは個人的なものですが晒し者としてボリビア兵に囲まれて目を開いたまま絶命しているゲバラの実物の写真を見たときのインパクト、胸に迫る感じとはどうも異質なものだった。
堅実な作りと言えば堅実だし近年のゲバラの形骸化した英雄伝(刹那的・詩的描写であるとか)に対する「アンチ」として、彼の伝記を客観的な語り口でスマートに提示したと言う評価も与えられるかもしれないが自分的にこれはないな.........
淡々として味気ない演出になってしまうのはドキュメンタリー形式の映画が陥りがちな傾向であると思うし難しい所ではあるんですがこの映画はあまりに助長でダラダラし過ぎ。
状況描写は『リアル』と言ってしまえば正にその通りなのであろうが『一本の映画として』の出来は如何なものだろうか。

しかし.......

トロ様のゲバラは中々当たりだったかな.......
近年では少なくなった味のある雰囲気を持つ個性派俳優だと思うし僕は割りと好きです。

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ちなみにチェ・ゲバラを取り上げた映画は数あれど個人的にはこれが結構好き。

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「モーターサイクル・ダイアリーズ」

革命家となる以前の若き日のゲバラと親友アルベルトの南米横断の旅を描いたロードムービー。製作総指揮は意外にもロバート・レッドフォード。
彼の後の思想が育まれる上で大きな意味を持ったと言われる旅。その途上での様々な人物との出会いを通し、ゲバラが人間として成長していく様を描いていく。
ゲバラの実際の日記からの抜粋によるナレーション、そして南米の雄大で美しいカットも多くシリアスな作品ですが「ゲバラ」というキーワードを外して青春映画として見ても実に爽やかで印象に残る良い映画です。

しかしガエル・ガルシア・ベルナルはどうもゲバラって印象ではないが.....
(「アモーレス・ぺロス」のイケメン君です)
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特に女の子物のお洋服屋とかに多いんですが内装のインテリアに結構凝っていたりする。
JieldeやGras、Kandemのような有名どころの工業系アンティークランプとか。或いはブランド・形式不明の凄くいい感じのランプが店内照明に使われていたりして涎垂れそうになるときがぶっちゃけあります。
服よりもこのインテリア売ってください!と  言いたくなる。

こんばんは  関東は昨日で梅雨明けしたようですね。

今日は都内某所で某BS民放の街頭インタビューを受けた。
街頭インタビューを受けたことは今まで三回ほどあるんですがなんか今回のは訳が違った。
簡単な一言インタビューどころか五分~十分くらいにわたってとあるジャンルの事に関して色々と突っ込んだことを聞かれた。こっちが喋る番になるとカメラさん妙に近づいてくるし。アップは止めてくれ.........
オンエアされるのが嫌なのでワザとキョドったり(いや....  まあ天然反応が少なからずあったことは否定しないけど)してみたものの、どうなんだろう実際。最初からインタビューなんか断れよと言われそうだが突然のことなので何故かそういう選択肢が出てこないんです。
インタビュー後、連絡先とか年齢聞かれて「もしよろしければ番組から出演依頼が来るかもしれないのでその際はこちらから連絡さしあげます」とか言われて「は........?」ってなりましたね。しかも番組名見てみると「ていうかなにそのオサレ番組」みたいな。

止めてくれ

まあ あのインタビューの受け答えではまずないと思いますが|ω・`)

◆◆

最近観た映画

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The Thing

「遊星からの物体X」

1982年


なんかブログを移転する度に一度はレビューしているような気もするんですが........  要はそれだけ好きな映画なんだ。
B級映画の帝王、ジョン・カーペンターの最高傑作にして「エイリアン」と双璧をなすSF・モンスターホラーの金字塔的作品。前者と同じく多くのフォロワーを生み出した映画です。(余談ながら著者はリドリー・スコットが監督した1979年作の初代「エイリアン」をオリジナルとみなし、以降の作品は続編と見ていません。初代は独特の世界観を持つゴシックホラーだったのに2以降はただのSFアクションじゃないか....... エイリアンは常に全体像を見せず、すばしっこく動き回らないところが怖かったのに。リプリーもどんだけ不幸なんだよと。近年は「エイリアンvsプレデター」なんてトンデモ映画も作られてるしオリジナルに対するレイプが酷すぎる)
しかし「エイリアン」のようなH・R・ギーガーによってデザインされたブラック&ホワイトでスタイリッシュなグロテスクさはこの作品には無い。
この作品に出てくるエイリアン、もとい「物体・生物」は徹底的にグロテスク。ここまでやるかって程に。始めて見たときはデザイナーは狂人かと本気で思った。

thing1.jpg

南極のノルウェー観測隊基地が全滅。生き残りの隊員はヘリコプターで一匹の「犬」を追っていた。
「犬」はアメリカ隊の基地内へと入れられるが同じ頃、全滅したノルウェー隊の基地を調査する中で彼等が何万年も前から氷の下で眠っていたUFOからある「物」を掘り出していたことが発覚。
それは生物を取り込み、自らに同化した生物に変幻自在に姿形を変えられる未知のエイリアンだった。
やがて犬を媒体にアメリカ隊の基地に侵入したエイリアンは隊員達を取り込みながら静かに暴れだす。

この映画の見所は二つ。

第一にエイリアンの兎に角グロテスクな造形・変化シーン。
化けている「生物」から正体を現す様のそのおぞましさときたら............
犬の頭がバッて開き、触手や昆虫のような足・得体の知れない臓器や手・隠れていた本当の頭部が赤い粘液とともにバリバリ出てくる様は小さい頃に見たら間違いなくトラウマになります。
おまけに分離した体の部分部分、体液の一滴に至るまで本体から離れれば独自の生命として動き出す。
グロテスクだがキャラクターとしては非常に独創的で完成されています。

第二に吹雪の中、閉ざされた基地内で隊員達が疑心暗鬼に陥っていくサスペンス・ホラーとしての要素。
誰がエイリアンに「同化」されたのか? 互いが信じられなくなっていく中で物語は終盤に近づくにつれどんどん重苦しくなっていきます。脚本が非常によく出来ているんですがこのストーリー展開は見事。最後まで緊迫感に満ちていて画面から目が離せない。
最後の不穏な空気を残したまま終わる後味の悪い不気味なエンディングもまたいいです。
思えばXファイルのファーストシーズンにも似たような話あったな......  南極の凍土から発見された虫のような地球外生命体が基地内の人間に寄生していく話。(最後の方、モルダーの体内にも入れられそうになる)

兎に角、まだ見てない人がいたらこれは必見。
著者お勧めです|ω・`) 
出来れば<一人で>部屋暗くして見ていただきたい。
ちなみにこの映画、同じ原作をベースとした「遊星よりの物体X」という1951年公開の映画もあるんですがそちらの方は著者は未見です。

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早朝のカフェの何がいいかっていうとその「静寂さ」。

しかしその日のやるべきことに対して無気力になってしまうのは。。。。。。。
考え物だ|ω・`) このままずっと本読んでたいとも思ってしまう。

しかしそんな些細な瞬間があるからこそこんな世の中でも絶望しない。


◆最近観た映画

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Apocalypse Now

地獄の黙示録


1979年(オリジナル)
2002年(特別完全版)

ベトナム戦争を舞台にした異色のロード・ムービー。
戦場の狂気に触れ、自らを崇拝する部下・現地人を引き連れてジャングルの奥地に自らの「王国」を築いたカーツ大佐。
極秘任務として彼の抹殺を命をうけたウィラード大尉は哨戒艇で川をさかのぼり、数々の戦争の「異様な姿」を目撃していく。


この映画、始めて見たのは中学生の頃だった。
14そこらの糞餓鬼がみるにはあまりにビジュアル・ショックが強すぎた作品。
「トラウマ」といってもいいかもしれない。今まで見てきた映画の中でも「忘れえぬ強烈なインパクトを残した作品」として10指には入る。

言わずもがな、泣く子も眠るコッポラの記念碑的大作。
名画「ゴッドファーザー」の陰に隠れがちな気がするがコッポラといえばやはりこれでしょう。
中途半端な駄作も何本か撮っていたりするコッポラですが「これ」と「ゴッドファーザー三部作」を撮りきった点でやはり「巨匠」なのである。
シーンの一つ一つ、作品全体から放たれる映像の持つ強烈なオーラにただただ圧倒される。

ヒュ ヒュ ヒュ ヒュ ヒュ ヒュ ヒュ ヒュ

というヘリコプターの羽音と共に不気味に奏でられるDoorsの「The End」で幕を開けるオープニング。(クレジットは一切無し!)
この時点で既にただならぬ空気・匂いが映像から漏れ始めている。映像に惹き寄せられる」というより「吸い寄せられる」って感じです。
「ベトナム戦争の狂気」を描いた作品であるが理屈を必要とせずとも映像そのものから限界点の狂気が肌にしみこむように伝わってくる。
誇張ではない、何も感じないのであればそれは鑑賞者が余程鈍感なのだ。(断言)
出演者の問題や無駄に食いつぶされていく予算、制作期間の度重なる延長、現地で熱病に倒れたマーティン・シーン、暴風雨でセットが破壊されるなどトラブルに次ぐトラブルの中で作られたことは有名な話ですがそんな次第に狂気じみていった撮影現場だからこそ生み出せ得た映像がここにはある。
それにしてもジャングルの奥深くによくこれだけ大規模なセットをいくつも作ったものだが.......  制作費が膨大なのが容易に見て取れる。

「戦争」という一種の超現実をテーマとしていながらも映像はひたすら幻想的で悪夢的。「戦争映画」的でない。
漆黒の戦場のど真ん中にキラキラ輝くステージがあってストリップショーをやってたり濃霧の中から忽然と現れる航空機の残骸やフランス人入植者のプランテーション。闇夜のドラン橋の地獄、そしてラストのカーツの「王国」の悪夢。
シュルレアリスム絵画を延々と見せられているような気分になってくる。(思えば本来シュルレアリスムも超現実と言う意味)
中でも有名なのはやはりワーグナーの「ワルキューレの騎行」をバックにキルゴア中佐のヘリコプター部隊がベトコンの拠点の村に強襲攻撃をかけるシーン。(このシーン超大好き!何度観てもゾクゾクする)
「戦闘」を描いているのにどこか非現実的。そして兎に角美しい。
それにしてもスケールが桁外れ。CGを初め映像加工技術もろくになかった時代に大規模なセットをバンバン爆破してヘリコプターや爆撃機を無数に飛ばし空中からロングショット。撮影は大変だったろうと思います。

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さて、言及が遅れたが.........
今回見たのは後に公開された「特別完全版」です。
何度もオリジナル版の本編は観ていたが未公開シーンを追加されたこの完全版は実は初見。
劇場公開当時も気になっていたしなぜ今まで一度もみようとしなかったのか?というのは自分でも不思議であったりするんですがやはりオリジナル版のインパクトがあまりに強烈だったからだろうか。
キルゴア中佐のボートを奪って逃げるシーンやプレイメイト達を抱いて騒ぎ立てるシーン等が追加されている。
中でも公開当時から目玉の追加映像と目されていたのはフランス人入植者のプランテーションでの幻想的な一夜。
カットされていたのが信じられないほど完成度が高く、何処か不思議で観ていて圧倒されるようなオーラに溢れたシーン。
しかし映画全体のテーマを示唆する台詞がいくつか見受けらるとはいえ(ベトコンの産みの親について、人間の多面性など)他のシーン同様、ただでさえ糞長いオリジナル本編に付け加える必要性があったかというと少し考え込んでしまうシーンではある。
でもこのシーンはこのシーンで好きです。

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そういえばうちの母はマーティン・シーンが好みのタイプらしいですが........

キャストの事で更に余談を言えば
本格的にブレイクする前のハリソン・フォードがちょびっと出てきます。若い。
そしてまだケツの青い年頃でガリガリ体形のローレンス・フィッシュバーンが出演していますがマトリックスの体格ががっしりしたモーフィアスとはまるで別人である。

◆◆

暗示的でかなり「難解」な作品である本作。
故に人により様々な解釈が存在するが自分の本作に対する私的見方は今でも変わらない。

カーツ及び彼の王国は戦争の生んだ狂人・狂気の賜物では無い。
人間の内面が育んだ心の「闇」ですらない。

上官たちの起こした虚無・理不尽に満ちた戦争。嘘に満ち溢れ恐怖は渦巻き、正義と悪が紙一重に存在する戦場にあってもカーツは上に背いてまで自己の内面で最後まで軍人たろうとした。
そして彼の「王国」は誰が望んだでもない、異形であれ「軍隊」の本来の実に純粋な姿であった。
そして、「アメリカ」自身が作り上げたものでもあった。

上からの密命を受けてカーツを暗殺に来たウィラードと静かに死を待つカーツ。
彼(カーツ)は狂人・狂気であると言う認識、及び「危険因子」としての彼の暗殺を命じられ川をさかのぼるウィラードの構図は矛盾と偽善に満ち溢れたベトナム戦争の姿そのものなのだ。


しかしなんだかんだ

要素を全て消化し切れていない映画でもあると思うのである。
コッポラにも限界があったか。
ストーリーは正直破綻している。

この映画の極限状況(笑えないほどに)を考えれば無理も無かったかも。
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アメリカの食生活事情も多少なり変わってきてるんだなと思う。
何ってこのポテトチップス。

ノンフライで超少量。アメリカ製とは思えない。
デカ袋のスナック菓子を食べきってしまうのがアメリカンだと思っていたがやはりこれも近年の健康ブームの影響か。
ちなみに味は不味くも無いがそこまで美味しくもないです。

こんばんは。

ここ数日腰痛がまた酷い爺です|ω・`) 相変わらず寝起きが辛い。
精神的には永遠の19歳を自認しているが身体年齢は実年齢+5で加速中。

笑えないな。


◆◆

最近見た映画

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地球で最後のふたり

2003年


浅野忠信主演、いかにもといった感じの一時期のアングラ邦画臭漂うタイトル。少しベタなタイトルといえばそうかも。あと手が広いというか浅野忠信はほんと多作だな........と思う。
しかし監督・脚本・製作サイドのスタッフはほぼタイ人というタイ映画な本作。
「一人で見る時」向けの映画。

病的なまでに潔癖症、そして自殺願望のある内気な主人公。
男のことで妹と揉めた勝気な姉。
方や取るに足らないと思っていた兄を亡くし、方や反目しあっていたとはいえ大事に思っていた妹を亡くす。
二人がであって互いに惹かれあっていく。

というような話ではあるがこれだけ聞くとベタなラブストーリーに思えなくも無いが露骨な恋愛もの的描写はあまりなく、Hなシーンも殆ど無い。何処までも淡白。

評判が良かったので観てみたんですがクリストファー・ドイルの映像は非常に綺麗なんですが内容に関しては正直まったく感情移入できませんでした。
そしてムード・ムービー的なクドさが悪い意味で結構ある。そして悪い意味でタルい。
あえてであろうが浅野忠信の演技も悪い意味でぎこちない素人っぽさが出過ぎててなんかあまり好きになれない。一部べた褒めする人々がいるみたいですが理解出来ない。
そしてラストも唐突。て言うかこれで終わり........?と思ってしまった。
話の流れ的に矛盾のあるあのラスト。カットバックで切り替わるノイの大阪での姿は主人公の妄想なのか近い将来の描写なのかよくわからず。
また、主人公の自殺願望の動機やバックボーンなども殆ど語られずに終わるのでその消化不良な幕引きによりもう何がなんだかわからない。
結局何が言いたかったんだこのストーリーは。テーマの一つであろう「虚無的な寂しさ」なんて殆ど伝わってこなかったんですが。

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と、アンチな事を並べ立ててしまいましたが........
美意識に基づいて「手堅く纏められている映画」という印象は凄く感じた。
前述の浅野忠信の演技も映像の雰囲気を壊さずにコンパクトに収まっているしアンビエントな音楽も映像と噛み合ってて凄く良かったと思います。
過剰な描写も少なく素朴、全体的に互いを相殺するような要素が無い。<ヤクザのシーンを除けば>
個性、そして「監督の拘り」が感じられる分近年の観るに耐えないレベルにまで堕ちてしまった邦画よりかは断然いい出来であると思う。

しかしじっくりまた観たいとは思わないな.........

焼肉屋のバイトの女の子が眼帯付けてて萌えました|ω・`)

冒頭から爆弾発言だ。
更に言えば

オーダーしたカルビクッパを「凄く辛くして下さい」って言ったらオーダー確認のときに

「カルビクッパ超激辛で」

とか言ってくれました。反応したよこれは。
<そういう時ない.......?>

◆◆◆

最近見た映画

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TAN DE REPENTE

「ある日、突然」


2002年   アルゼンチン


「ねえ、ファックしよう」

と、 『突然』 レズのカップル、マオとレーニンにナンパされ、拒絶したかと思えばナイフで脅され拉致られる嵌めになった肥満体のマルシア。
タクシーを強奪し海に向かう事から三人の不思議なロードムービーが始まる。
自由奔放な二人に振り回される中で平凡な普段の生活の中では他人に吐き出す事が出来なかった心の傷が剥き出しになっていくマルシア。
一方でマオとレーニンにも『突然』な出来事が降りかかってくる。

ヴェンダースっぽいと聞いていたんですが作風そのものはモロに50、60'sヌーヴェルヴァーグを意識した作り。
モノクロ画面、少し不鮮明な映像、クローズアップ等。冒頭からその傾向がクドイと言うか露骨過ぎてオジナリティはあまり感じなかった。
映像以外、ストーリーそのものに関してもどこかで見たような展開・筋立て。
でも白黒を生かした印象的なカット、シーンは多々有り。
心に深く残ると言うほどでもないがスカッとしたカタルシスを覚える。自分にはそんなタイプの映画。

なんだかんだ

印象に残るは

「ねえ、ファックしよう」



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TOMBES DU CIEL

「パリ空港の人々」


1993年   フランス

主演はジャン・ロシュフォール。
パスポートを盗まれてしまった為に空港から出る事が出来なくなってしまったアルチェロ。
本人の確認が取れない為に已む無く空港のトランジット・ゾーンに住み込む嵌めになるがそこには父親を待ち続ける黒人の少年や自称世界を渡り歩いた元傭兵、国外退去処分となったラテン系の女性、不明の言語を喋る国籍不詳のアフリカ人など奇妙な人々が住み着いていた。
自給自足を送る彼等とアルチェロの奇妙な交流の日々、いつまでも空港から出て来ない夫にヒステリーになる妻とのトラブルをほのぼのとしたタッチで淡々と描いていく作品。
明確な行く先を持つ人々が日々行き交う空港。一方で行く先も帰る場所も無く自身が誰かも証明する術を持たない空港に住まう彼等。
国籍の無い空間に住まう国籍の無い彼らは「そこ」から出る事は出来ず、ボーダーラインが無いはずなのに事実上自由でない。
彼等の微笑ましくも物悲しい姿からは国家・人間・人が帰着すべき共同体、およびその関連について見ていてふと考えてしまったり。

本国送還が決まった黒人の少年ゾラを励ます為にアルチェロは卓上に小さなパリを再現。
そしてその夜、共同体の皆を引き連れてパリの夜景を見るために空港を脱走する。
登場人物たちが思い思いに夜景を眺めるこのシーン、個人的に共感すところもあって少し切なくなってしまったが。
爺も脱走したい|ω・`) 可能性なんてものは求めてはいないが。

しかしこの映画、全体的に不透明なところも多く特にラストシーンは「?」ってなってしまったのも事実だったりする。
ところでスピルバーグの「ターミナル」の原案になったというのは本当だろうか?



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MAGNOLIA

「マグノリア」


1999年

これは有名か。
映画史に残る名作とは思わないが個人的に90年代映画の中でも十指に入るくらい好きな作品。
トム・クルーズ、ジュリアン・ムーアが目立つが脇にもなかなか味のある俳優が揃えられている。
久々に見たわけですが何を隠そう、このDVDを何故かまだ持っていない|ω・`)
余談ですがお香の香りではマグノリアが一番好きな著者。

三時間に渡り、多くの登場人物達の多くのドラマが織り成す群像劇。
自身の最後を目前に息子に会う事を望む金持ちの大プロデューサー、彼に対して負い目を感じるその妻、そして看護人。父親と確執のあるセックスマシーンな息子、ガンの長寿人気テレビ番組司会者、彼を恨む娘、彼女に恋する警官、かつて番組に出演した落ちぶれたゲイの元天才少年。周りの大人たちにいいように扱われる天才少年。
偶然は重なり、何処かに欠陥のあるダメ人間達のボロボロな人生が物語が進むにつれて一つの糸に繋がっていく。
画面に引き込まれていくこの演出、そしてそんな人生に苦悩しつつ懸命に生きるキャラクター達に対する愛情ある描写。

そしてラストの締めに「こんな事もあり得る」なんていってあのシュールな神展開を持ってくるか.......
こういう強烈なカウンターが内包された半ば暴走してる映画って最近はほんとないですね。
人によって意見は色々かもしれないけど自分はこういうの好き。
EDクレジットのAimee Mannの「Save Me」もいいですね。(これも一時期スタバでよく流れてたよな....)
ところで監督のP・T・アンダーソン、相変わらず寡作だがどうしたんだ?

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遅れ過ぎですが今更ながら知って驚愕したというか何というか。

今年の秋冬シーズンからジル・サンダーがユニクロの「全商品」の監修を勤めると聞いて「えええええええ!?」ってなった。
ラフ・シモンズがクリエイティブ・ディレクターを担当している現在の「JIL SANDER」ではない、本家の「JIL SANDER氏」である。

ユニクロも出世したもんだな|ω・`)

成る程、シンプルさを売りにしているユニクロと徹底したミニマリズムをアイデンティティとするジル・サンダーの相性が悪い訳が無い。
個人的に所謂 「MODE」 は常に消費され、変化し続けるものであるが故に既成価値・概念を覆し続けるかのような挑発性の保持というか.......
つまり奇抜でぶっとんだものであるべきだと思っているので彼女みたいに簡素美を追求するデザイナーの傾向は今一つ面白く感じられないんですがこういうデイリーに用いられる大衆ウェアにそちら方面のセンスが落とし込まれるというのは発展性そのものを考えれば形としては凄く理想系だと思うんですけどどうだろう。

少し大袈裟か。

あ、そう言えばラフ・シモンズはJILで割かしシンプルな服デザインしてる半面、「Raf Simons」の方では止められない位どんどん方向性が奇抜になってきてるみたいですが。
デザインのみに止まらずなんか新素材等も開発しているらしい....... 青山にオンリーショップ出来たみたいですが本当に売れてるんだろうか?

◆◆◆

本日観た映画

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「真夜中のカーボーイ」

Midnight Cowboy

1969年 米


予定よりもかなり早く目が覚めてしまった明け方四時、選んだ一本。五年ぶりくらいに見る。
音楽にしてもそうですが「お気に入り」であってもそれ程頻繁に聴かない・観ない類のものというのは結構ある。
それはその対象を「体感」(少しオーバーな表現か?)するにあたり「集中力」を必要とするものであるから、「余韻」が味であるものであるから、或いは観る・聴くべき時が自己の中で明確に要求されるからであるとか対象によって理由は様々で単純なようであって複雑でもある。
特に三つ目に挙げた例は服みたいなものですね。
ニットみたいなデリケートなものは毎日頻繁に着ていれば当然くたびれて来る。だから同じものをそれ程毎日も頻繁に着たりはしない。
それはもったいぶっているのであるのと同時に「毎日のように着る必要性が無いから」という理由に帰着する。それだけのこと。

この映画もそんな感じかもしれない。

「明日に向って撃て」 「俺たちに明日はない」 「卒業」 「イージー・ライダー」等と並びアメリカン・ニューシネマの傑作の一つとして名高い作品です。
60年代後半以降に起こった「ニューシネマ」はアメリカ映画界の一つの重大な転換期として位置付けられる。
即ちベトナム戦争の激化・学生運動など70年代への激動の時代の変遷を背景としている事、そして若い映画監督達の大作主義的なハリウッド映画へのアンチテーゼとして。
前者は社会に行き詰まりを感じる若者達の刹那的なテーマを、後者はそれまでの映画制作にとらわれない自由なスタンスをニューシネマに与えた。
そして更に「アメリカ的だなー」って思うのは小難しい理屈を込めない単純明快な点。フランスのヌーヴェル・ヴァーグのように露骨に芸術ぶった側面が少ないです。

さて、この映画。主演はジョン・ボイト、ダスティン・ホフマン。
(意外と知らない人がいたりするんですがブラピと交際している女優のアンジョリーナ・ジョリーはジョン・ボイトの娘です。唇一家とでも言ってしまおうか。いや、言わなくていいか)
監督のジョン・シュレシンジャーはイギリスの監督なんですがここでの明瞭な作風は「アメリカン」って感じですね。
「Midnight Cowboy」っていうタイトルの素敵な響きがまず大好きです。
ハスラーになることを夢見てテキサスの田舎町から大都会・ニューヨークへとやってきた自信に満ち溢れた少しナルシストなジョー。
そこで彼を待っていたのは理想とはまるで違う、街に住む奇々怪々な人々の偏見・冷たい視線だった。
現実とのギャップに絶望したジョーが出会ったのはラッツォという足が悪い一人の小男。
どこまでも「汚い」がどこまでもお人よしな都会のはみ出し者同士の二人。その間には同棲生活の中で奇妙な友情が育まれていく。
夢はある。しかしあらゆる物・人が行き交う街の喧騒の中でどうしていいかわからずに孤独感に打ちのめされていく居場所の無い二人の破天荒な姿が哀しく描かれていく。
そして悪化していくラッツォの持病。フロリダへ行きたいというラッツォの願望に沿い、二人はニューヨークを抜け出し南へと向うバスに乗り込む。

作られた時代がフラワー・ムーブメントの真っ只中であっただけにところどころにL・S・D!って感じのサイケデリックな描写が出てくる。
現代社会の疎外された醜い弱者。時に非行に走る彼等の道筋の見えない孤独な姿をユーモアに溢れた暖かい眼差しで描いた作品というと少し臭いだろうか。
ラスト、故郷でも憧れたニューヨークでも安住の地を見つけることが出来なかったジョーが大好きなカーボーイの衣装を脱ぎ捨て、フロリダの太陽の光の中で自分にとっての「現実」を悟り、受け入れるシーンが心に残る。
破滅的・刹那的なラストを迎える多くのニューシネマに属するとされる作品群のラストシーンの中でも一際輝いて映る。
ジョン・バリーのテーマ曲と相まって切ない。

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◆零れ話


◇ジョーのホテルの部屋。
テレビ画面で放送されているのは「ウルトラマン」。スカイドンやジャミラがちらっと映ります。
当時アメリカでの認知度も高かったのだろうか?


◇時代を感じさせるドラッギーなサイケ・パーティーの会場。
会場のエキストラの多くにポップ・アートの旗手、アンディ・ウォーホル(彼主催のパーティーという設定)のスタジオ、ファクトリーに出入りしていた面々が出演している。
アーティストだったり奇人変人だったりそのどちらかスレスレの両性器具であったり。
その中にはウォーホルプロデュースの映画作品群の監督を勤めたポール・モリセイの姿も........

 

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最近観た映画◆

「ウィッカーマン」  The Wicker Man

1973年 英


行方不明の少女を探すため孤島・サマーアイル島にやってきた敬虔なキリスト教徒であるハウイー警部。
聞き込み調査を始めるも島民・実の母親までもが口を閉ざし、何かを隠しているかのような素振りを見せる。
やがてハウイーは島の得体の知れない原始的宗教の存在が事件の背後にあることに気付き始める。

所謂B級映画ですが70年代を代表するカルト・ホラーとして有名な作品。
2006年にニコラス・ケイジ主演でリメイクされているみたいですが....  観ていないのでそちらの方はよくわからない。
DVDがずっと廃盤状態であったのものの、漸く再発ということで観ることが出来たわけなんですが(と、言うか買っておいて観るのを忘れていた)取り合えず感想を述べると..........

うん、正直「衝撃の」ラストは読めてしまった。

それは単にこの映画のフォロワー的映画が多くてそうした作品の一つを過去に一度観ている事に起因しているのか........

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しかしこの作品も「この時代」だから作れたものであることは間違いない。
少しボケたような画質、「儀式」に携わる裸の少女達、闇夜に交わる島民達。全編に漂うエロティックでサイケデリックな雰囲気。
フラワームーブメント(60年代のヒッピーカルチャー)の残り香とも言うべきドラッギーな空気に満ちていることがこの作品で最も印象に残る点であったりする。

そんな「エロス」を特色としたサマーアイル島の宗教に特徴付けられるようなヒッピー的要素、またスコットランド民謡・ケルト音楽をベースとしたポール・ジョヴァンニの音楽に代表されるような牧歌・トラッド的要素、そして素人が作ったような少し荒い作り。
それらの要素が混ざりあってこの映画のなんとも表現しにくい(類例を持ち出せない)異様な不気味さを演出している。
この作品が多くの映画人(やマニア)を引き付けてやまない最大のポイントはそこに凝縮されると個人的には思う。

そしてなんと言っても美しくも残酷で印象的なラスト。(ネタバレになってしまうので多くは語れないのが歯痒い)一度観たら絶対忘れないであろうシーンの一つと言い切れる。
「保守的な宗教に染まった島民達」 と 「敬虔なクリスチャンであるハウイー警部」の描写のカットバック。
本当に「カルト宗教」なのはどちらであるのか?なんてことを少し考えてしまったり。


それと..........

クリストファー・リーが演じるサマーアイル卿の存在感は特筆すべきものがある。
この人ってほんと一癖も二癖もある奇人な役柄が様になる。典型的な「マニア受け俳優」


◆最近聴いたもの

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ドイツ映画 「ベルリン、僕らの革命」 (DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI 〈英〉THE EDUKATORS)のサントラ。
このサントラを手に取ったのは二つ理由があって一つは僕がこの映画のファンなのとエンディング・クレジットに流れる「Hallelujah」が誰によるカバーなのか凄く気になっていたという点。
HallelujahのオリジナルはLeonard Cohenのものですがこの名曲はあまりに多くのミュージシャンによりカバーされており、中にはオリジナルを抜いてしまっているものすらある。(と、僕は思っている)
一番知られているものの一つはJohn Caleが歌詞違いでカバーしたバーションをカバーしたJeff Buckleyによるものだろうか。僕もベタとわかりつつもJeffのHallelujahが一番好きですが。
この映画で使われているのはLucky Jimという人(知らないな.......)のカバーらしいんですがこのバージョンが凄く気に入ってしまった。
渋い声でピアノの弾き語りにより静かに歌われる「Hallelujah」が映画のラストに凄くマッチしていて切ないんです。ほんと。

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映画自体は60年代の精神を現代に持ってきた青春映画って感じかな?
2004年に作られたこの映画は本国ドイツを中心に当時ヨーロッパで大ヒット。主役のヤンを演じるのは「グッバイ、レーニン!」にも出演していたダニエル・ブリュール。
現代ドイツに対する反抗精神・独自の正義感に燃えるパンキッシュな若者達の理想、そして予想外の展開から挫折へと傾いていく様を描いているんですが全体的に実に爽やかな雰囲気で暗いイメージはそれ程無く、ラストの小洒落た終わり方まで最高。大好きな映画。
そういえば90年代の終わり頃からだろうか、一時期若い監督達によるニューウェーブなドイツ映画が一部で流行った時期があった。(「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」 や 「ラン・ローラ・ラン」)
最近はというとめっきりドイツ映画(しいてはヨーロッパ映画全体)が紹介される機会が少なくなりましたが.........
安定したシリーズものにしか頼れない落ち目のハリウッド、テレビ局が介入してきて露骨な商業主義が過度に蔓延っている邦画。バブルガム過食症。
欧州映画が今どういう状況なのかは知らないですが「また観たくなる映画」というのが本当に今は無い。

ところでこのサントラのトラックリスト

ディスク1
 
(01) DEPECHE MODE / Personal Jesus
(02) MEDIENGRUPPE TELEKOMMANDER / Trend
(03) ONE INCH PUNCH / Gemini
(04) LOOPER / Mondo 77
(05) LUCKY JIM / Halleluja
(06) PHANTOM/GHOST / To Damascus
(07) THE NOTWIST / Pilot
(08) TURNER / After Work
(09) TOCOTRONIC / Ich bin viel zu lange mit Euch Mitgegangen
(10) PLACEBO / Bulletproof Cupid
(11) MARK LANEGAN BAND / Driving Death Valley Blues...
(12) BEIGEGT / Funghi Pudel
(13) SIMIAN / The Way I Live
(14) LEONARD COHEN / Sisters of Mercy
(15) ELEMENT OF CRIME / Heimweh
 
ディスク2

(01) PHOENIX / If I Ever Feel Better
(02) B. MORGENSTERN / Aus Heiterem...Ellen mix
(03) SID LE ROCK / Close Again
(04) TRASHMONKEYS / Song No1
(05) NADA SURF / Hyperspace
(06) FRANZ FERDINAND / Darts of Pleasure
(07) LUCKY JIM / My Soul Is On Fire
(08) TOM LIWA / Juliane Straat
(09) T.RAUMSCHMIERE / Monstertruckdriver (edit
(10) ALTER EGO / Rocker
(11) EAGLES OF DEATH METAL / I only want you
(12) SLUT / Easy To Love
(13) RADIO 4 / Dance To The Underground
(14) JEFF COLE / The Real Sky
(15) SOPHIA / Swept Back
(16) BURGHART KLAUSSNER / J'ai Connu De Vous

二枚組みというボリュームなんですが(日本盤は何故か一枚に短縮されているまがい物)正直これってサントラって言ってしまっていいものだろうか?使われて無い曲が多過ぎると言うか.......
わからないドイツミュージシャンのトラックもポツポツ入っていますが全体的にはややエレクトロニカ系が多い印象。(PlaceboやFranzが入っているのは少し意外)
MuteからリリースされているだけあってDepeche Modeから始まるのは成る程な....と思ってしまう。
しかし「Personal Jesus」とは.....  少し選曲がベタ。
同じベタ路線でもDMの曲使うんだったらこの映画的には「Never Let Me Down Again」とかの方が良かったんじゃないかな。と言いますか自分の好み的には。

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The Deer Hunter  ディア・ハンター

1978年

マイケル・チミノ監督


所謂 「ベトナム帰還兵もの」 の最高峰と言われている作品。
ベトナム戦争に狩り出された若者達が受けた心の傷と悲劇を描いている。
役者陣は今改めてみてみると中々味のあるメンツで当時「ゴッドファーザーPARTⅡ」での若き日のヴィト・コルレオーネや「タクシードライバー」でのトラヴィスの役で一躍脚光を浴びていたロバート・デ・ニーロ。
この作品でアカデミー賞助演男優賞を獲得したクリストファー・ウォーケン。当時婚約していたメリル・ストリープ、ジョン・カザール等。(しかしカザールはこの年に死去)
また、当時新鋭の監督のマイケル・チミノはこの作品で監督賞を受賞して一躍ハリウッドのトップに躍り出る。

この映画、初めて観たのは中三ぐらいの頃だったと思う。
全体的なダラついた展開で疲れ、更に物語の舞台がベトナムに移行してからトーンが妙に重苦しくなってきてニックがサイゴンで行方不明になる辺りでDVDを止めて観るのを中断した覚えがある。(後に残りも観ましたが)
その後も何度も見る機会があったが何故かいづれも途中で中断。だから思えば改めて全体を通してみたのは今回が初めてだったかも。

しかし改めてみても全体的なこの助長さはなんだろう?と思ってしまう。(上映時間役三時間)
全体的に無駄な描写が多く、カット割りもそこまでセンスを感じない。
特に冒頭部の延々と続く故郷での主人公達の描写はなんかもう拷問に近い。いくらなんでももう少し短くは出来なかったものか。
マイケル・チミノはこの作品で一躍スターダムにのし上ったものの、その後のキャリアがそれ程ぱっとしない・評価されていないのもあってそもそもそこまで才能ある監督だったのかな.....と思ってしまうこともあるんですが。
そしてこの作品のメインテーマである「戦争が与えた傷」なのだが...........  正直感情移入できないです。
ベトナム兵の捕虜となった主人公達が受けるあのロシアン・ルーレットの拷問のシーンの緊迫感は確かに恐ろしい。(初見の当時かなりビビッてました。特にジョン・サヴェージの発狂ぶり)
しかしその後の後遺症としてニックが狂ってしまった経緯がどうも描写不足で突飛過ぎて違和感を感じる。
少し過剰な解釈をしてしまえばだが、全体的にベトナム人が差別的に「汚く」描かれていることも相まって「傷ついたアメリカ」を演出するアメリカ人の心の底のエゴを垣間見せられているような気分になる。
ましてこの映画が作られた時代はまだベトナム戦争のトラウマが色濃かった時代である。

と、この映画は「過大評価が過ぎる」と結構マイナスな目で見てしまう僕ですが........

改めて見返してみると面白い点も多かったりする。

確かに前半部での主人公達の故郷の田舎町での描写は助長かつあまりに淡々としていて少々退屈を覚える。
しかし、だからこそそんな脚色がかっていない若者達の「日常的」描写とロシアンルーレットのシーンに代表されるようなデフォルメ化された「非日常的」なベトナムの地獄のコントラストが際立つ。
言うなれば戦争による日常性の破壊。それをこれほど強く感じたのはこの映画だけかもしれない。

そして言うまでも無く音楽が素晴らしい。
誰もが一度は聞いたことがあるであろう有名なテーマ曲はもはやアコースティックギターのスタンダードといっても過言ではない。
そういえばサントラにもロシア民謡がいくつか収録されていますがスティーヴンの婚礼のシーンからもわかるように彼等がロシア系アメリカ人という設定であることがわかる。

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◆◆

この映画の好きな台詞でベトナム出兵前のニックの「森の木についての話」が強く印象に残ってるんですが未だに自分なりの解釈が出せないでいる。

最近見返した映画

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「デッドマン」   DEAD MAN

1995年

ジム・ジャームッシュ監督


孤高の映像作家、ジム・ジャームッシュの代表作の一つ。
ふとしたことから「殺人者」となってしまった男の全編モノクロで綴られた異色のウェスタン・ロード・ムービー。
自分と同じ名前の詩人を畏敬するネイティブアメリカンと出会い、彼の言葉に感化され次第に豹変していく様を描いている。
ジャームッシュの映像美学、ユーモアセンスにはこれといって思い入れの無い自分ですがこの作品も今見返してみても......  内容的には相変わらず「訳がわからないな」と、思ってしまう。

ジョニー・デップの演じるウィリアム・ブレイクはイギリスの詩人ブレイクを掛け合わせた人物であり、この作品そのものがブレイク及び彼の詩へのオマージュだと評する人は相変わらず多いみたいですが個人的にはそこまで深読みするタイプの映画でも無いかなと。
話が淡々と進むに連れて多くの人間が死んでいく。そんな殺伐とした中でニール・ヤングの即興をバックにラストまで続く何処か詩的でのんびりとした空気。不思議な映画だ。

そして特に後半以降ですがモノクロの画面が切り取るジョニー・デップの表情の一つ一つが美しい。
今や最も旬なハリウッド俳優の代名詞となったジョニさんですが彼をここまで綺麗に映した作品って他に無いんじゃないかな。
ジョニさんのファンの人には悪いけども基本的にこの人、言われるほどの演技派でもないと思う。
しかしニヒルな顔立ちの中に一種のもの悲しさみたいなものを醸す彼の表情に妙に魅力を感じてしまう事があったりする。
この作品でのブレイクの役にしろシザーハンズのエドワードにしろ彼じゃないとやはり務まらない。

今ではすっかりスーパースター扱いですが(正直あのディズニー資本の御馬鹿海賊映画には出ないで欲しかった)自然児的個性派?といってしまうと変だろうか、そんなジョニーが見れる作品だと思う。

しかし改めて見ても脇を固める出演人に中々癖があるな........
ディッキンソンの危ない社長になんとロバート・ミッチャム。ブレイクを執拗に追跡する殺し屋にランス・ヘンリクセン。森の中で出会う男の一人に(本当にちょい役)パンク界のカリスマ、イギーポップ。

流石ジャームッシュ.....  と思ってしまうような意外な配役。


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「スターリングラード」  STALINGRAD

1993年

ヨゼフ・フィルズマイアー監督


漸く国内版DVD発売ってことで。僕が今持ってるのはレンタル落ちのビデオですが。
同名のハリウッド製映画があるのでややこしいんですが(馬鹿な日本の配給会社が適当な邦題を付けて題名をかぶらせた)「橋」や「Uボート」と並ぶドイツ製戦争映画の隠れたる作品。
第二次大戦における最大の激戦といわれ、独ソ戦のターニングポイントとなったスターリングラードの戦いをドイツ兵の視点から描いていく。
風光明媚な南イタリアから一転、列車がトンネルを抜け血で血を洗うモノトーンのロシアの大地に切り替わるオープニングはインパクトが有る。

戦争の悲惨さを訴えたいのであろうが全体的に見ると色々詰め込みすぎた感があってどうもムラを感じてしまうので取り敢えず「名作」とは言わない。
ソ連軍の女性兵士や腐敗した上官の描写、民間人の射殺のシーン、そして後半の流れなどはエッセンスとしては必要であったのであろうが極限状態での戦場の悲惨さを描くのであればもっと直球でいって欲しかった。
しかし重厚な音楽と共にこの全編に漂う「重さ」はやはり敗戦国ドイツでしか描けない。
ラストのやるせなさはドイツ製戦争映画のお決まりか.........

印象に残るのはやはりソ連軍の戦車部隊をタコツボに篭った主人公達が迎撃するシーン。

「Panzer.......  Panzer......!!」と怯える兵士。

タコツボごと踏み潰さる兵士。
体を砲撃で吹き飛ばされる兵士。
足を撃たれながらも片足を引きずりながら迫り来るキャタピラから必死で逃げる兵士。

碌な対戦車兵器も持たずに戦車を相手にする事がいかに恐ろしいかが伝わってくる。

そして地下の下水道?に隠れていた市民の親子の視点から見るドイツ兵とソ連兵。
色々な戦争映画をみてきた中でもこの飾り気の無いさり気ないシーン程どちらも「血の通った人間」であると認識させられる場面は個人的には無かった。
 

明日のスケジュールの関係もあって寝ないといけないというのにまったく寝付けないので棚に眠っているまだ観ていないDVD引っ張り出して映画鑑賞のミッドナイト。
もう徹夜でいいかな......  ある意味それもエクスタシー。

brokedown.jpeg

「ブロークダウン・パレス」  Brokedown Palace

1999年

主演は「ロミオ&ジュリエット」でディカプリオと競演し、当時アイドル的な人気とともに若手の注目株と目されていたクレア・デインズ。(英語版もののけ姫の吹き替えもやった人)
友人役はイギリスの若手女優ケイト・ベッキンセイル。この人、目立ち過ぎない堅実な役が似合いそうなのにかの駄作「パールハーバー」に出演してからから歯車がおかしくなってしまったような気がするのだが.....

麻薬の密輸犯罪に厳しい東南アジア(特にタイ・シンガポール)において実在する外国人冤罪者の存在にスポットライトを当てられたシリアスドラマ。
高校の卒業旅行の思い出にタイを訪れたアリスとダーリーン。二人は現地で見知らぬイケメン白人男性と知り合い、彼の誘いで予定を変更して香港へと行くこととなる。
しかし空港の検問でアリスのバックパックから身に覚えの無いヘロインの山が押収される。
二人は刑務所「ブロークダウンパレス」へと収監され、楽しかったはずの旅行が一瞬にして地獄へと様変わりする。

と言ったような筋書き。

全体的に無駄な描写が少なく、前半から良いテンポでスムーズに進んでいく物語に好感を持った反面、今ひとつ緊迫感が感じられなかったことが少し難かな......と思わないこともなかった。
裁判に破れ、刑務所に長く収監されているうちに次第に精神的に追い詰められていくアリスとダーリーンの描写もかなりあっさりとかたずけられてしまっていてどうも感情移入しずらかった。(しかしだからこそ前述のように話のテンポはかなり良く、大きな山場が無いにも拘らずダレずに最後まで見れてしまうんですが)
要は緊迫感溢れる法廷サスペンス劇として話を持って行きたかったのか極限状態での二人の「友情」に話の主軸を置きたかったのか製作側の意向が今ひとつ掴めず、中途半端な印象を受けてしまったことは歪めない。

でも全体的に中々面白い映画でした。
ネタバレになりそうなのであまり詳しくは語りたくないが媚びる様な演出も少なく、変にハリウッド的ハッピーエンドで終わらないところが良い。

brokedown1.jpg

しかし所々で挿入されるオサレで都会的なサウンドが映像とシンクロする様はいかにも80年代以降のハリウッドがお好きな「MTV的」な見せ方って感じで若手起用ということも相まってトレンド・ムービーだな.....と思わないこともないんですが。
サントラの方はTricky やPJ Harvey、 Asian Dub Foundationの曲が使用されている一方、Nelly FurtadoやSarah Brightman等も収録されている模様。
中々面白いチョイスだと思う。(余談ながら今夏リリースされたTrickyの新譜は個人的に少し微妙だったかな......... 今年のフジに来ますね)


ところでやはりこれタイでは上映禁止処分になったのかな?
タイ国王を映像として出すのはまずいだろうと.......(演じてるのは勿論タイ人では無いであろうが)
タイ人の国王への尊敬の念は有名だがそれ故にロイヤル関連の描写はかなり厳しい目で見られる。
かつてミュージカル「王様と私」が子国内上映禁止処分になったのは有名な話である。
cake1.jpeg

カーテン越しの柔らかな光が清々しかった正午過ぎに突如メール。

「今日入って!!!!! 助けて!!!!!」

シフト入っていた子が諸所の事情で突然出れなくなったということで(社会の常識では通用せんよこんなことは)バイト先のバイスのお姉さんからの連絡。
そりゃクローズ作業を僅か二人にやらせるわけにはいかないし.......  
出るしかないじゃん。仕方が無い。
午後の予定丸潰れ。

それで数時間前に帰宅して今はですね

あのですね

賞味期限が一日過ぎたケーキとインスタントの珈琲で一服してる訳です。


◇最近観た映画

les_amants_reguliers.jpg

「恋人たちの失われた革命」  LES AMANTS REGULIERS

2005年

フィリップ・ガレル監督

フィリップ・ガレルと言えばVelvet Undergroundの1st(ウォーホルのバナナジャケであまりに有名)のボーカリストとしても知られる歌手のニコと結婚歴があり、「内なる傷痕」や「孤高」等の彼女を出演させた70年代の前衛的・実験的な作品でも知られています。
実はガレルの作品を観るのは初めてだったんですが.......  こいつには参った。

どんなに重い作品に対しても耐性があると自認していた僕ですが
最終的には全て観たものの、映画鑑賞において始めて途中で折れました。

睡魔と退屈に耐えられなくなって。

68年-69年という五月革命真っ只中のフランスにおいて理想に燃え、革命の先にある何かを信じた主人公達。
しかし無意味な批判ばかりを展開し、アヘンに溺れ挫折に踏み潰されていく様を「愛の喪失」をテーマに全編モノクロームのスタイリッシュな映像で淡々と描いていく。
「革命」 「フリーセックス」 「麻薬」 など作中に登場するのはいかにもな時代を反映するモチーフ。

とても忍耐を要する作品です。
長尺で約三時間。せめてもう少し短く出来なかったものか。

若い当時、革命をリアルタイムで経験した世代にとっては色々とノスタルジーに浸る要素もあるのであろうが現代日本人の自分に感情移入できる点があるかと言うと.......?
「時代の空気・臭いの完璧な再現」なんて言われてもピンと来るはずも無い。多くのメディアは公開当時、そういう無難な一口評で片付けたみたいですが。

アナーキズムを感じた点があるとすれば主人公達よりも作品の「モノクローム、サイズ」
即ち「今の時代においてあえてこの画面」
と言ってしまうと強引だろうか。
画面の切り取りは本当に美しいです。撮影はゴダールやリヴェットの作品などでも知られるルプシャンスキー。
少々様式美的なクドさがあると言えばあるのだが........(特に前半、暴動・警官隊との衝突のシーンは拷問に近い)

そしてイケメンのルイ・ガレル(監督の息子)のナイーブな姿が見れるだけでスイーツの方々は満足するんじゃないでしょうか。それは言い過ぎか。


◆本日の一曲

bookert.jpg

Booker T. & The MG's  「Green Onions」

スタバのBGMで流れておりました。
german_american_friend.jpg

眠れなくて映画を観ながら過ごした一夜。映画の終幕と共に窓の外が徐々に明るくなっていく様はちょっとしたカタルシスがある.........かな?
三時間程度しか寝ていません。
今日はバイト先でクローズだというのに。

ヴィム・ヴェンダースって日本でも凄く人気ですよね。
70年代の「ニュー・ジャーマン・シネマ」の流れから出てきたヘルツォークやファスビンダー、シュレンドルフと言ったドイツ人監督達の中でも一般知名度は傑出している。所謂「監督人気」の高い人。

彼の出世作となった77年作「アメリカの友人」
ヴェンダースのフィルムノワールへの愛情・憧憬がひしひしと伝わってくる作品。ラストのデニス・ホッパーが凄く好きだ。

この映画も凄く久しぶりに観たけども最新のデジタルリマスターのDVDで観るとやはり画質の向上具合には改めて驚かされる。(当初のボックス使用の販売はファンから袋叩きにあったみたいですが)
ヴェンダースの映画は凄く印象的で美しいカットが多いのでこういう高画質で観れるのは凄く嬉しい。
この作品では特にハンブルクの街の描写が美しく、ブルーノ・ガンツが反射する陽光をバックにモノトーンの街角を歩いて来るカットが凄く好き。

そう言えばサミュエル・フラーがマフィア役で出ていることを今更ながら映像で確認..........
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