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過去も未来も無い、意識すべきはただこの現在の瞬間のみ
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wicker-man.jpg

最近観た映画◆

「ウィッカーマン」  The Wicker Man

1973年 英


行方不明の少女を探すため孤島・サマーアイル島にやってきた敬虔なキリスト教徒であるハウイー警部。
聞き込み調査を始めるも島民・実の母親までもが口を閉ざし、何かを隠しているかのような素振りを見せる。
やがてハウイーは島の得体の知れない原始的宗教の存在が事件の背後にあることに気付き始める。

所謂B級映画ですが70年代を代表するカルト・ホラーとして有名な作品。
2006年にニコラス・ケイジ主演でリメイクされているみたいですが....  観ていないのでそちらの方はよくわからない。
DVDがずっと廃盤状態であったのものの、漸く再発ということで観ることが出来たわけなんですが(と、言うか買っておいて観るのを忘れていた)取り合えず感想を述べると..........

うん、正直「衝撃の」ラストは読めてしまった。

それは単にこの映画のフォロワー的映画が多くてそうした作品の一つを過去に一度観ている事に起因しているのか........

wicker-man1.jpg

しかしこの作品も「この時代」だから作れたものであることは間違いない。
少しボケたような画質、「儀式」に携わる裸の少女達、闇夜に交わる島民達。全編に漂うエロティックでサイケデリックな雰囲気。
フラワームーブメント(60年代のヒッピーカルチャー)の残り香とも言うべきドラッギーな空気に満ちていることがこの作品で最も印象に残る点であったりする。

そんな「エロス」を特色としたサマーアイル島の宗教に特徴付けられるようなヒッピー的要素、またスコットランド民謡・ケルト音楽をベースとしたポール・ジョヴァンニの音楽に代表されるような牧歌・トラッド的要素、そして素人が作ったような少し荒い作り。
それらの要素が混ざりあってこの映画のなんとも表現しにくい(類例を持ち出せない)異様な不気味さを演出している。
この作品が多くの映画人(やマニア)を引き付けてやまない最大のポイントはそこに凝縮されると個人的には思う。

そしてなんと言っても美しくも残酷で印象的なラスト。(ネタバレになってしまうので多くは語れないのが歯痒い)一度観たら絶対忘れないであろうシーンの一つと言い切れる。
「保守的な宗教に染まった島民達」 と 「敬虔なクリスチャンであるハウイー警部」の描写のカットバック。
本当に「カルト宗教」なのはどちらであるのか?なんてことを少し考えてしまったり。


それと..........

クリストファー・リーが演じるサマーアイル卿の存在感は特筆すべきものがある。
この人ってほんと一癖も二癖もある奇人な役柄が様になる。典型的な「マニア受け俳優」


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