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過去も未来も無い、意識すべきはただこの現在の瞬間のみ
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最近風邪気味です。
喉痛くて鼻ずるずるで寒気がします。
おかげで二日連続で友人とごはん食べに行く予定すっぽかしてますが。

あー

何か久々にカフェハイチ行ってラム酒コーヒー飲みたいぞ|A゜)

fac51-y3.jpg

2007年にハシエンダ25周年を記念して限定発売されたY-3(言わずもがなアディダスとヨージ・ヤマモトのコラボ・ブランド)のハシエンダモデル。
デザインにはピーター・サヴィル、ベン・ケリー、更にはNew Orderのフッキーというファクトリー・ファミリーとでも言えるメンツが揃って関わっており、更に世界限定200足そこらというプレミアものだったんですが当時そのあまりのぼったくり価格にたまげてしまったものだが。(ビッケンバーグのレザースニーカーを裕に上回る。ところで本当に日本に数足入ってきたんですかね?)
この間、海外のオークションサイトで見かけましたが意外にそれ程高騰していない。日本での代理店販売価格が馬鹿過ぎたのだろうか。

hacienda.jpg

「ハシエンダ」はイギリス・マンチェスターに存在した伝説的クラブ。
1982年オープン。オーナーはJoy DivisionやDurutti Columnを世に送り込んだこれまた伝説的なインディー・レーベル、ファクトリー・レコード。
ファクトリーはトータル・アートイメージに拘りのあったレーベルでレコードだけでなく、レーベルに関する全てのものにカタログナンバーをつけていたのでハシエンダ自体にもカタログナンバー「FAC 51」が与えられていたのはあまりに有名な話。
日本ではクラブミュージック・ファンやニューウェーブマニアの間でしか知られていなかった存在ですが映画「24アワー・パーティーピープル」のヒットで一躍有名になった感がある。(もっともあの映画はファッション映画として観られていた印象が強いですが.....)
デヴィッド・ボウイが出演を熱望したり、無名時代のマドンナがステージに立ったりと数々の伝説を残し、80年代末から90年代初頭にかけて「マッドチェスター・ムーブメント」の震源地となる。
マッドチェスターはリアルタイムの現地を体験していない人間にとっては今一つ全体像がはっきりしないブームなんですが(そう思うのは僕だけではないはず)当時の「アシッド・ハウス」の盛り上がりの中でそれを目の当たりにした多くのロックバンドが「踊れるグルーヴ」を自分たちのサウンドに持ち込んだ、即ち「クラブ仕様のバンドサウンド」が数多く生まれた、と言ってしまえばいいだろうか。
ハシエンダにはハウスDJによるプレイだけでなくヒップホップ、ファンク・ソウルと様々なクラブサウンドが繰り広げられていた訳ですが兎に角そういったマンチェスターでのクラブサウンドの盛り上がりが当時世界規模で盛り上がりを見せていたセカンド・サマー・オブ・ラブ(直に捉えればヒッピーカルチャーの再来なんですがここでは「ドラッグ・カルチャー」 「レイヴ・カルチャー」と捉えるべきか)の動きとリンクして一つのムーブメントとして動いていたということは確かに言えると思います。それが90年代以降の音楽シーンに影響を与えたこともまたしかり。
にしても当時のレイヴ・シーンのヒット・チューン、Mr Fingers の「Can You Feel It 」 にしても Lil Louisの「French Kiss」 にしてもK-Klass の「Rhythm Is A Mystery」にしても今聞くと結構ジャンクテイストな音だよな.....ってのは思ったりする。(そこがまた味だが)

ちなみにハシエンダは92年のファクトリーの倒産後、急速にぶっそうな場となっていき97年にはクローズに追い込まれる事になる。
クラブとしては音響効果などで構造上問題があったようですがこの他に類を見ないモダンな内装のクラブが取り壊されてしまって現存しないというのは.......  勿体無い。

無駄に前置きが長くなりましたが以下今回の記事の本題

◆◆◆

本日聞いた音楽

screamadelica.jpg

◇Primal Scream    「Screamadelica」(スクリーマデリカ)

実に何年かぶりに聴いた。中学の頃はハマったなこれ.......(当時UKロック厨でした。ブリットポップ世代じゃないけど。つまり そこまで老けてないと言いたい わかってくれ|ω・)
UKロック好きであればこの印象的なジャケと共に知らないものはいないであろうが91年にクリエイション・レコードより発表された90年代を代表する名盤の一つ。
クリエイションと言えばOasisを発掘したレーベルとして名高いですがOasisの成功により巨大化する以前はカリスマ、アラン・マッギーの元数々の名グループを世に送り出したインディーレーベルの雄として知られていた。
特にネオアコ・ギターポップやシューゲイザーのシーンの盛り上がりはクリエイション抜きには語れない。
そんなクリエイションが最も凄かったのは91年。クリエイション・ビッグバンとも呼ばれたりするがPrimalのこれ、My Bloody Valentineの「Loveless」、そしてTeenage Fanclubの「Bandwagonesque」という三枚の名盤が立て続けにリリースされたことによる。

さて、前述のマッドチェスター・ムーブメントの一つの到達点ともいえるのがこのアルバム。
「ロックにしてアシッドハウス」  バンドサウンドとクラブミュージックの融合の理想例として度々あげられる。
プロデュースは後にテクノ界で名を馳せる奇才、Andrew Weatherall。そしてOrbのAlex PatersonやJimmy Miller、Hypnotone等が名を連ね、更には元PILのベーシスト、Jah Wobbleまでゲスト参加しているという実に濃い内容。
「Higher Than The Sun」 「Loaded」 「Come Together」と正に全編マッドチェスター・クラシックスともいうべき名曲尽くし。
当時はこれは「DJ・プロデューサー達が作ったアルバムだ」と言われプライマル自体を評価しようとしない声もあったようですが確かにそれはまったく言えないということもない。実の所。
しかしこのフヨフヨした浮遊感あふれるドリーミーなサウンドが不思議なまでにボビーのやる気あるんだか無いんだかわからない下手糞ボーカルにマッチしている。
最近は(個人的に見て)カスみたいなアルバム量産してるプライマルですがボビーはストレートなロックナンバーやビキビキのエレクトロ・サウンドをバックに歌うよりもこちらの傾向の方が合ってると思います。やっぱり。

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