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過去も未来も無い、意識すべきはただこの現在の瞬間のみ
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tuu
世の中はビートルズのリマスターで何やら大騒ぎのようですが.........
モノラルバージョンのボックスの方を買おうか買わないか迷っていた挙句結局僕は買いませんでした。
高い。

あれはいくらなんでもぼったくりだろう。

輸入盤でも高い。

いくら日本製の紙ジャケを採用しているとはいえあの価格は無い。
正直そこまでヘヴィーなビートルマニアでもないので........
メンバー各々の個性のベクトルが極端というのもあると思いますが個人的に好きな曲とどうでもいい曲がはっきりわかれるのであまりアルバム単位で聴こうという気が起きないバンドです。(サージェントペパーやアビーロードが好きな人には申し訳ないんだけども)
しかし一部のビートルマニアにもそういう傾向割とありますよね。
Tomorrow Never KnowsやDay In The Life、I Am The Walrusのようなジョンのサイケで実験的な曲はやたら評価するくせにLet It BeやHey Jude、或いはYellow Submarine、Ob-La-Di Ob-La-Daのようなポールのバラードやほのぼの路線の曲は妙に毛嫌いする人。

ビートルズを「ポップミュージックの革命者」とか変に持ち上げる人って基本的に嫌いだな。
基本的に音楽を「ロック」「バンドサウンド」の枠組みでしか考えられない人って他のミュージックジャンルに対して妙なコンプレックスを持っているような気がする。
「ロックを芸術の域まで押し上げた」とかビートルズを神格化する人たちの思考は正にその裏返しだ。


album-cover-crap-65_manson_char_lie.jpg


◆最近聴いた音楽

Charles Manson   「lie」

アメリカの戦後ポップカルチャー史におけるダークサイドとも言えるべき存在、チャールズ・マンソン。
60年代・ドラッグカルチャー全盛の頃、家出少女や自らを崇拝する仲間を掻き集め「ファミリー」を組織、シャロン・テート、ラビアンカ夫妻殺害事件をはじめ数々の凶悪犯罪・猟奇殺人事件を引き起こす。
実質ヒッピーの変り種集団に過ぎなかったファミリーが何故全米を震撼させたカルト集団と化したのか、今でも議論の的になったりもしますが教祖であるマンソン自身が音楽に深く傾倒しており、ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンと親交があり彼との曲の共作をはじめ殺戮事件を繰り返すようになるまではファミリーの女の子ともどもデニス邸にいりびたっていたのは有名な話だったりする。
デニスの援助によりレコーディングされ、リリースされた彼の唯一のアルバムがこの「LIE」。
殺人者の音楽ではあるが現在普通にCDで手に入れることが出来ます。
マンソンのアルバムという理由で「聴きたくない」という人もかなりいるにはいるようですが取り合えずここでは一つの「音楽」として見るべきだろう。
自分は最近初めて聴いたんですが...........  バリバリサイケなアシッド・フォークですね......
基本的にリズム感のずれたヘロヘロなのだが何処か不気味で混沌としてて頭くらくらします。シド・バレットとサイキック・ティーヴィーを足して二で割ったような。

beatles-the-white-album.jpg

さて、音楽に傾倒していたマンソンが最も影響を受け、お気に入りであったグループにビートルズが挙げられる。
マンソンのラリった頭脳にはビートルズは純粋な音楽としてだけではなく、思想媒体としても捉えられた。
文明社会への激しい憎悪が育まれた中で彼の耳に届けられたのがこのアルバム「The BEATLES」。
その真っ白なジャケットからホワイトアルバムの異名をとる二枚組みの大作....  てみんな知ってるか。
このアルバムがリリースされる頃のビートルズと言えば既に空中分解を起こし始めていた時期ですがそういう背景も相まってか各メンバーがそれぞれ持ち寄った個性溢れる楽曲群のごちゃ混ぜサラダボールのような作品となった。
それも中途半端な小品あり、アヴァンギャルドで実験的な曲あり、と思えば時折名曲が顔を出す。年々評価が高まっているアルバムです。

それはさておき
69年当時、マンソン及びファミリーの内部では近い将来のハルマゲドンの到来が話し合われていた。(LSDで頭がイカれた妄想の産物の範疇を出ないが)
そのビジョンは彼の中でも漠然としたものでしかなかったがマンソンのハルマゲドン構想に決定的な影響を与えたとされるのがこのアルバムに収録された「Helter Skelter」(へルター・スケルター)である。
冒頭の破壊的なギターリフ、何かがはずれたような狂った轟音を繰り出すドラムとベース。
ビートルズの曲の中でも最も激しく、元祖ヘヴィーメタルとも言われるこのショッキングな曲は黒い側面を背負わされる宿命にあった。
どういう解釈を加えればそうなるのかわからないがマンソンはへルター・スケルターの歌詞から次の意図を読み取った。

ブラック・パンサーを始めとする黒人武装集団が各地で蜂起、白人達の殺害を開始し世界を揺るがす大戦争が始まる。
何千何万という死者を生み出した戦いの果てに黒人側が勝利、しかし黒人達は自分達が世界を統治する不適さに気付き、カルフォルニアのデス・バレーで黒人対白人の最終戦争を凌いでいた真の覇者、チャールズ・マンソンに世界の覇権を譲り渡すであろう。(すげえ御都合主義)
この人類最終戦争を「へルター・スケルター」とマンソンは命名した。

マンソンが当時のブラックパワーに極度の脅威を抱いていたのは知られている話ですがこのへルター・スケルターの構想には彼の黒人への恐怖心への裏返しが明らかに現れている。
更に社会やコミュニティー外部の人間達への憎悪、過度の自己意識が彼の頭脳の中でミックスされLSDやへルター・スケルターの衝撃的なサウンドにより覚醒した、と考えるのが自然な成り行きだろうか。
しかし皮肉なことに州の死刑廃止法、即ち自らが憎悪した文明社会の恩恵を受けマンソンは40年経た今も獄中で生き長らえている。

そういえば........

U2のボノが『マンソンの手から「Helter Skelter」を僕らの手に取り戻そう』と、ステージでHelter Skelterをカヴァーしたことがあったが.........
彼のこういう偽善シャシャリ癖大嫌いですね。
ポップミュージシャンの分際で文化人ぶってアフリカや温暖化問題に口出ししてきたりとか。

少しダマった方がいい。


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