忍者ブログ
過去も未来も無い、意識すべきはただこの現在の瞬間のみ
150. 149. 148. 147. 146. 145. 144. 143. 142. 141. 140.
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

dgy.jpg

毎月UNITで開かれている爺の大好きなイベント、「Drum & Bass Sessions」。
その名の通りドラムンベース系のパーティです。

先月から待ち遠しかったが本日夜はブリストル・ナイトなので今から凄く楽しみなのである|ω・`)
何せイギリス、ブリストルにおけるドラムンシーンの重鎮、ダイとクラストの競演ですよ。

更にNICK WALKERのライブ・ペインティングパフォーマンス。
NICK WALKERというと現在ではブリストルのストリート、グラフィックアート界ではBanksyに次ぐ知名度を誇る存在です。
モナ・リザをモチーフにした(皮肉った)シリーズは有名で何処かで目にした人もいるかもしれない。

3ab45a49.jpeg


こんばんは


最近妙に東西ドイツ統一関連のドキュメンタリーを多く目にすると思ったら成る程、ベルリンの壁崩壊20周年ですか。
ちょっと前にBSでライプツィヒにおける市民の決起を取り上げたドイツのドキュメンタリーがやっていましたが事件の舞台となった市民が行進した道路や教会が写されていて「あー、調度ここガイドブック片手に歩いたなー」としみじみ思い返してしまった。

日本国内を含め、今まで訪れたところで一番深い印象を残した場所を挙げろと言われたら「地域」として挙げるとすれば即答でドイツの旧東ドイツ地域と答える。
「観光地」としてのイメージと言うよりは何て言うか....... 生意気な言い方をすればイディオロギーに翻弄された国家の悲劇というものを肌で感じたような気がするからです。

第二次大戦末期、日本と同じ敗戦国であるドイツは連合軍による徹底的な戦略爆撃を受けており目ぼしい街は殆ど瓦礫の山と化した。
(右的な事を主張するつもりはないが市民の殺戮とアイデンティティの破壊を目的とした連合軍の戦略都市爆撃は明らかに国際法違反の許されざる蛮行である。)
だから一から多くの街を再建していかなければならなかった戦後の分断ドイツは体制の相違によって双方の町並みに大きく差異が生まれた。(より正確に言えば東プロイセン地域はポーランドとロシアに奪われているので戦後ドイツは四分割されている事になる)
即ち戦前の美しいドイツの町並みを市民の誇りに基づいて再建した西側、共産主義的合理主義に基づいて醜い町並みに作り変えてしまった東側。

その名残が今でも残り旧西側から東側に入った途端に街の雰囲気が何処か変わる。しかしそれは単に汚いからというだけでは無い。
ドレスデンにしろライプツィヒにしろ街のそこかしこに西のどの街にも感じられなかったDDR臭さが残っていてそれが流入する「新風潮」に何処かの点で空しい抵抗を続けているような雰囲気を醸しているのだ。
どれだけ西側資本が東ドイツの汚い町並みを綺麗にしようとしたところで数十年の共産体制の中で積もった払拭できない何かがある。
東ドイツの現代の町並みが印象に強く残ったのは「痛々しかった」からに他ならない。
ライプツィヒにバッハやワーグナーの面影を求めて訪れる人は失望を味わうに違いない、もはや今のライプツィヒに文化芸術都市の雰囲気は無い。ただ、冷たい。
ゲヴァントハウス周辺の古写真を見ると戦前のライプツィヒはどんなに美しかったろうと思う。
ライプツィヒの寒々しいホテルの部屋に置かれたハリボのあのベアグミの子袋が何故か凄く寂しく見えた。(いや、ほんとに今でも思い出す)

そして東側に入ってからもう一つ目に付いた事と言えば「物乞い」が明らかに増えた事である。
今でも忘れないがワイマールの街角でお爺さんが空き缶を前に祈るような姿勢で座り込み、フラリフラリと揺れていた。
何ユーロくらいあったか覚えていないが近づいて小銭を何枚か缶の中に入れた途端に弱々しい声で「ダンケセーン.............」とボヤいていた。
ベルリンではまだ若い女の子が赤ん坊を抱いて缶を前に路上に座り込んでいた。これはもう見てられなかった。
これらの人の多くは統一後の西側資本の急速な流入により職を失った、或いはその余波をいまだに受けている人であろうか。
何れにせよ東ドイツ時代にはホームレスなど見たことがなかった人達は統一後、西側の町の路上生活者を目の当たりにして驚いたそうです。

次、いつかまたドイツを訪れる日が来たらどれだけ旧東ドイツ地域の開発が進んでいることだろうと思いながら出国したが........
さて、現状はどうか。
前述のドキュメンタリーの中で東ドイツ側の街に生まれた青年は「統一なんてしなきゃよかったんだ」とボヤいていた。

当時感じた旧東独のあの雰囲気は彼の一言の中に全てが示されているように思った。

good_bye_lenin.jpg

あまり関係ないですが統一直後のゴタゴタの時期を描いたドイツ映画「グッバイ・レーニン!」
東ドイツの消滅後、母親に一つの嘘をつく息子の物語。いい映画です。
旧東側の人間の本音の一部のようなものが垣間見れたような気になります。
PR
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新コメント
[05/02 HIDE]
[04/27 てふ]
[10/04 通りすがり]
[06/24 HIDE]
[06/22 ひろたそ]
プロフィール
HN:
hide
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/04/03
自己紹介:
ブラック・ミュージックと甘いものがあれば最低限生きていけます
最新記事
(05/24)
(05/16)
(05/06)
(05/02)
(04/25)
(04/22)
(04/19)
(04/18)
(04/04)
(04/03)
(03/14)
(03/09)
(03/07)
(02/28)
(02/27)
(02/23)
(02/15)
(02/01)
(01/29)
(01/21)
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(04/27)
(04/30)
(05/04)
(05/06)
(05/07)
(05/15)
(05/18)
(05/22)
(05/23)
(06/02)
(06/04)
(07/10)
(07/13)
(07/15)
(07/18)
(07/20)
(07/23)
(07/24)
(07/27)
(07/31)
忍者ブログ | [PR]
shinobi.jp